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C++

2018年のRAD Studio開発計画

この記事は、Sarina DuPontによるExciting RAD Studio Developments in 2018の抄訳です。

エンバカデロでは、Delphi、C++Builder、RAD Studioについて、2018年にもさまざまな新機能、製品強化を計画しています。2017年9月に発表したロードマップで、2017年~2018年に多くの新しい計画や機能を考えていることをお知らせしました。

今回、2018年の第1四半期をターゲットとしている 10.2 TokyoのRelease 3(10.2.3)の詳細を共有させていただきます。このリリースでは、3つの主要なテーマがあります。第1が、VCLのHighDPIサポートの改善とFireMonkey(FMX)の品質強化を含む、ビジュアルフレームワークの強化。第2に、CMakeコマンドラインサポートとC++の名前変更リファクタリングを含むC++機能強化の継続。第3に、RAD Serverの拡張によるExtJSのサポートです。従来通り、特定のお客様の問題や全体的なパフォーマンス問題に対処する数多くの品質改善も含まれます。これらの機能は、まもなく利用可能になるため、10.2.3リリースとして、いち早く提供することを決定しました。以下は、10.2.3の一部として提供される予定の機能詳細の抜粋です。

C++名前変更リファクタリングを用いれば、コード内の識別子を右クリックするだけで、プロジェクト全体の名前変更が可能になります。これは複雑な機能で、シンボル、コード構造などといった、プロジェクトのASTを格納する新しいC++ IDEツール機能を含む強化です。XE2で導入されたプロジェクトインデックス機能とは異なり、これはバックグラウンドで実行され、現在、参照の検索とリファクタリングの双方に情報を提供しています。名前変更リファクタリングは、C++Builderユーザーの長年の機能要求でした。この作業は継続しており、今後のリリースで紹介することを楽しみにしています。

CMakeは、人気のあるC++ビルドツールです。私たちの最初のCMakeサポートは、私たちのコンパイラを使ってコマンドラインでCMakeプロジェクト(CMakeLists.txtプロジェクト)をビルドできるようにすることです。これは、サードパーティライブラリをC++Builderプロジェクトに変換することなく、簡単にビルドしたい開発者には、大変便利な機能です。また、Ninjaもサポートしており、非常に高速な並列ビルドが可能です。

また、Sencha Ext JSクライアント向けのRAD Serverによるバックエンド開発を簡素化する作業も続けています。エンバカデロの親会社であるアイデラが、昨年Senchaを買収したことはご存知だと思います。Senchaは、業界初のエンタープライズWebアプリケーション構築機能を提供する製品です。10.2.2では、Sencha Ext JSクライアントに適合したJSON形式を生成するための、新しいFireDACコンポーネントを追加しました。10.2.3では、追加のヘルパークラスとHTMLファイルをホストする機能をRAD Serverに加えます。いずれも、Ext JS WebアプリケーションのバックエンドとしてRAD Serverを容易に利用できるようにするものです。

アップデートサブスクリプションにより、1回のメジャーリリースで製品の修正を行うのではなく、年間を通じて新機能のリリースを行うことが可能になりました。このことは、今回のリリースで提供されなかった機能は、次のリリースが候補となるということを意味します。そして、すべての機能をアップデートサブスクリプションユーザーは入手できるのです。

また、数多くのFireMonkey UIテンプレートについての作業を進めています。これは、FireMonkeyのマルチデバイス機能を、ベストプラクティスを活用して新規ユーザーがすばやく開発を始められるようにするものです。GUIテンプレートは、今後数か月以内にGetItに追加される予定です。さらに、RAD Serverアプリケーションテンプレートも新たに追加される計画です。

Tokyo Release 3のインストールは、高速かつシームレスなプロセスであるべきですが、新機能を追加し、製品全体の多くのファイルに変更を加えるため、アンインストール/再インストールの手順が必要となります。私たちは、完全なアンインストール/再インストールを必要としないような、ポイントリリースのようなインストールオプションの評価を続けていますが、これまでのところ、最も安全でかつインストール時間の短縮につながる効果的なソリューションは見つけられていません。一方、GetItインストーラには、既存のレジストリの設定を保存する機能など、これまでのリリースで多くの改善を加えています。

10.3(および10.3.x)の主要なロードマップテーマには、Android上でのFireMonkey zオーダーのサポートに加え、macOS 64-bitサポート、C++17サポート、デバッガの統合、IDEのUI/UXのアップデートが含まれています。10.2.3のリリース後には、更新されたロードマップを公開する予定です。

注:これらの計画とロードマップは、現時点でのエンバカデロの方向性を示したもので、開発計画とその優先度は、変更される可能性があります。従って、ここに記載した製品機能や提供スケジュールのいずれについても、その提供をお約束するものではありません。また、製品スケジュールや製品ロードマップは、いずれの契約を中止ないしは置き換えるものではなく、お客様が利用されている製品のアップグレード、アップデート、機能改善、他のメンテナンスリリースについては、ソフトウェアライセンス契約に基づいて提供されます。

 日本では、2018年3月15日(木)に東京・秋葉原のUDX GALLERY NEXTで開催される「第35回 エンバカデロ・デベロッパーキャンプ」にて、10.2.3の詳細をご覧いただく予定です。


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