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C++ニュース

Windows10に移行しなければならない理由

Delphi / C++Builder / RAD Studioは、デスクトップアプリケーション開発とモバイルデバイス向けアプリケーション開発の両方に対して優れた機能を提供します。その中でも特に、Windows APIの深い統合によって、ベストクラスのWindowsクライアントUIライブラリを提供し、Windowsクライアント開発向けの主要な開発ツールとして維持していくことに重点を置いています。

VCLとFireMonkeyは、幅広い技術分野で優れた機能を提供しますが、たとえば、VCLでのHigh-DPIサポートへのフォーカスは、MicrosoftがネイティブプラットフォームレベルでC++ MFCやC# WinFormsで提供するものに比べてはるかに強力です。

しかし、これらの機能を掘り下げて紹介することが、この記事のトピックではありません。RAD Studioでは、Windows 10のサポートに加え、Windows 10へのマイグレーションについてもフォーカスしてきました。Windows 10に対応していない既存のアプリケーションは、何らかの形でWindows 10に対応させる必要がありますが、これは単に過去に開発したアプリがWindows 10で動くかどうか、ということではありません。この記事では Windows 10 への移行が必要な理由と、そのための方法や情報をご説明します

Windows 7 のサポートはまもなく終了

何よりもまず、Windows 7のEOL(サポート終了)までは、残り5か月を切りました。Microsoftのウェブページ https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/windows/end-of-windows-7-support では次のように案内されています。

「2020年1月14日以降、Windows 7 を実行している Windows PC に対するセキュリティ更新プログラムとサポートは提供されなくなります。Windows 10 へのアップグレードのタイミングは今です。」

つまりWindows XPのサポートが2014年4月9日で終了した時と同様に、2020年1月14日以降もWindows 7を継続利用することは、さまざまなリスク要因となります。

また、過去に開発されたアプリケーションは、Windows 10 というOSを知らず、また最近のコンピュータのようなマルチコア構成やHighDPIへの対応が不十分な場合があり、アプリケーションをそのままWindows 10で利用すると、思わぬ問題が起きる場合があります。

このためアプリケーションを引き続き利用するには、Windows 10に対応したバージョンの利用が必要です。アプリケーションのWindows 10対応というと、非常に大掛かりな作業のようにイメージされがちですが、それはフルスクラッチでシステムを組みなおす場合の話です。過去のソフトウェア資産を同じ言語(DelphiまたはC++)でマイグレーションするなら、既存のコード資産を活用してより少ない労力で対応できます。

モダンなUIに対応させる

Windows 10 では、アプリケーションのUIデザインやUIコントロールが刷新されており、Windows標準アプリケーションにも段階的に取り入れられています。この代表的なものとして「コントロールパネル」を挙げることができます。Windows 10ではコントロールパネルの代わりに「設定」アプリケーションが提供されており、OSの環境設定の大半は「設定」アプリケーションから行えるようになりました。

今後、標準アプリケーションでこのような刷新が進むにつれて、従来のUIで構成されたアプリケーションは非常にレガシーなものに見えてしまうかもしれません。

また、業務端末をタブレットPCにリプレースする場合にはWindows 10のタッチ操作やタッチキーボードへの対応が必要です。

では、実際のWindows 10対応作業はどのように進めればよいでしょうか? 最低限カバーすべきことは、現在利用中のアプリケーション資産の状況を正しく知ること、そしてマイグレーションに必要な手法を理解すること、Delphi / C++BuilderのVCLでWindows 10向けにできるUIを知ることです。

アプリケーションのWindows 10対応のために現在のアプリケーション資産の状況を再確認する

過去に作成したアプリをWindows 10対応させるためには、基本的にはWindows 10に対応した最新のDelphi / C++Builderにマイグレーションするだけです。ただしマイグレーションで必要となる作業は、利用中のアプリケーションの開発状況ごとに異なります。

そこで、現在のアプリケーション資産の状況を正しく把握するために「5分でできる!マイグレーション自己診断」をご利用ください。いくつかの質問に回答するだけで、現在のアプリケーション資産の状況を再確認でき、マイグレーションの注意点を把握できます。

https://www.embarcadero.com/jp/migration-and-upgrade-resources-for-delphi-c-builder-and-rad-studio

マイグレーション手法を理解する

マイグレーションで多くのお客様が実際に必要となる作業やポイントはパターン化されています。そのツボを押さえることで、効率よくマイグレーション作業を進められます。

2019年2月~3月に配信したWebセミナー「Delphi/C++Builderマイグレーション作業を手間をかけずに完了させる方法」では、全3回のシリーズでそのポイントを解説します。現在は専用ページからのお申込みによりオンデマンドでご視聴いただけます。

https://www.embarcadero.com/jp/events-japan/webinar/effortless-delphi-cpp-migration

Delphi / C++BuilderのVCLでWindows 10向けにできるUIを知る

Delphi / C++BuilderのフレームワークであるVCLは初期バージョンから現在に至るまで継続的にメンテナンスされており、過去のバージョンで使用したビジュアルコンポーネントは現在のバージョンでも引き続きサポートされます。

ですが現在のWindowsで提供されるUIは過去のものとはずいぶん変わっているため、そのようなコンポーネントを多用するインタフェースは時に古臭い印象を与えてしまう可能性があります。

このような場合にVCL向けのスタイルを利用すると、Uiの部品は同じでも見た目の印象を大きく変えることができ、比較的限られた労力でモダナイズできます。

また、Windows 10風のコンポーネントに置き換えたり、Windows 10でサポートされる新しい通知機能などを利用することで、より積極的にUIを変えることもできます。

ホワイトペーパー「Windows 10時代のVCL活用指針」では、VCLでのWindows 10向けUIの作成についての解説をお読みいただけます。

https://www.embarcadero.com/jp/resources/white-papers#win10-vcl


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