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IDEアップデート

10.4 Patch 2: Delphiのコード補完とIDEの修正

Delphi 10.4ではCode Insightが再設計され、この10年間でDelphi IDEに最も大きな変化をもたらしました。この再設計によって非同期かつ応答性が高くなり、コンパイラをLSPサーバのサービスとして利用するようになりました。この改良によって過去にコード補完の問題を抱えていた多くの開発者が再びこの機能を使用できるようになっただけでなく、IDEの応答性が非常に好評であると報告しています。詳しくはこちらのブログ記事のコメントをお読みください。

リリースされた10.4 Patch 2には、以下の修正が含まれています

  • コード補完の遅延が生じ、入力したコードが補完リストから意図しないコードに勝手に置き換えられてしまう問題(RSP-29262、RSP-29855)がありました。この修正によって意図するコード入力ができるようになりました。
  • コード補完のドロップダウンを表示中にSpaceを押しても選択中の補完コードが入力されず、補完ドロップダウンが表示されたままでした(RSP-28887)。この修正により補完候補を選択してSpaceを押すと、現在選択されている項目が正しく選択されるようになりました。
  • コード補完によってコード内に既に存在していたメソッドを変更すると、不要な中括弧「()」が追加されていました(RSP-29271、RSP-28959)。この修正により、コード補完を実行するとメソッドを正しく置き換えることができ、既存のパラメータを含む中括弧が使用されるようになりました。
  • IDEでフォームをテキストとして表示するとアクセス違反が発生しました(RSP-29347)。Patch 2によってアクセス違反は解決しましたが、フォームを閉じて再度開くまで、コード補完はそのユニットでは機能しません。この問題の完全な修正は、10.4.1を予定しています。
  • [構造]ペイン内に表示されるエラーインサイトの情報が、エディタに表示されるエラーインサイトの「赤い波線」よりも1回のキーストローク分、遅れて表示されました(RSP-28476)。この修正によって[構造]ペインはエディタに表示される内容と常に一致するようになりました。

特に上から3つの項目の修正は、コード補完を使用する上で大幅に改善されるはずですので、Patch 2のインストールをお勧めします。

その他のIDEの修正

このパッチでは、他にも注目すべき修正点がいくつかあります。

  • VCLスタイルを使用する上で顕在化した様々な問題として、VCLアプリで複数のVCLスタイルを使用しているときに、IDEのフォームデザイナは、VCLフォームで設定しているカラー(例えば、背景色など)が適切に表示されず、正常にプレビューできませんでした。さらにVCLコントロールごとに個別のVCLスタイルを設定していると、コントロールを選択されたときに暗く表示され、VCLスタイルを使用するカスタムコンポーネントに影響する問題がありました。これらの問題は修正済みです(内部バグレポートに加えて、RSP-29603, RSP-28943, RSP-28477)
  • C++プロジェクトに.cファイルを追加すると、配置リストにも追加される(RSP-18241)
  • メッセージペインのスクロール中にIDEがフリーズすることがある(内部バグレポート)
  • IDEの[ツール]-[オプション]-[テーママネージャ]のダイアログで、スタイルの選択(ライトまたはダーク)を設定したときに、この設定が保存されない(RSP-29222 , RSP-29382)
  • TDBGridでVisual LiveBindingを使用すると、IDEがフリーズする可能性がある(RSP-28701、RSP-29174、RSP-29196、RSP-29216、RSP-29272、RSP-29289、RSP-29580、RSP-29658、RSP-29683、RSP-29998 )

その他にも様々な修正を含みます。この中にはデバッガが不安定になる症状の修正も含まれています。公開されている 51 の修正項目の完全なリストは、こちらの記事を参照ください。Patch 2はGetItから入手する場合でもインストール用のバッチファイルを手動で実行する必要があります。Patch 1 とは違い、自動的なインストールは行われません。インストールの手順はパッチに付属する Patch2-readme.txt やこちらのブログ記事をご確認の上、手順に従ってインストールしてください。

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