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RAD Studio 11のFireMonkey(FMX)新機能/アップデートをチェックしよう

2021年11月30日にライブ配信された「エンバカデロ・デベロッパーTV」では、「RAD Studio 11のFireMonkey(FMX)新機能/アップデート」という特集が組まれ、MVPの細川淳氏がアップデートのポイントを詳細に解説しました。

Alexandria FMX 新機能

RAD Studio 11 Alexandriaでは、マルチデバイス開発フレームワークのFireMonkey(FMX)に以下のような機能強化、機能改善が加えられています。

IDEの改善

  • FireMonkey のフォームデザイナにガイド表示
  • MSIX サポート

最新 OS への対応

  • Apple Silicon M1 対応
  • Android 30 対応

FMX の新機能

  • WebView2 対応
  • 追加・リファクタリング
  • Px から DP へ

IDEの改善では、特にFireMonkeyフォームデザイナにガイド表示が加わったのが大きい点です。グリップのマークもVCLと同じになり、VCLと同様の感覚でコンポーネントの配置ができるようになりました。

グリップのマークが VCL と同じ物に

新機能では、WebView2対応が大きいでしょう。FireMonkey用の TWebBrowserも、VCLと同じようにChromium ベースのWebView2対応になりました。これにより、従来のIEベースのブラウザと異なり、HTML5コンテンツも正しくレンダリングされるようになりました。

IE – MSHTML/Tridentベース(左)とWebView2 – Chromium/Blinkベース(右)のレンダリング

PxからDPへの変更はWindowsプラットフォームに影響

DPとは、Density-independent Pixelsの略で、日本語では「密度非依存ピクセル」と言い、Windowsの画面スケールに対応します。10.4まででも、TForm内部は仮想解像度(96dpi)で計算されていましたが、11.0 Alexandriaからは、TFormの外部も仮想解像度で計算されることになりました(PixelベースからDpベースへの変更)。TFormの外側(外部)なので、基本フルスクリーンであるモバイル(AndroidおよびiOS)はこの変更の影響を受けません。また、macOSは元々仮想解像度なので、これも影響を受けません。つまり、Windowsだけが影響を受ける変更ということです。

実際に影響を受ける部分は、TFormのLeft、Top、Width、Heightなどです。DPベースになったことにより、従来は整数値だったこれらの値を浮動小数点で管理する必要が生じたため、TForm.BoundsFというSingle値で管理されます(従来の整数値のプロパティも互換性のため残るが、正確な値はTForm.BoundsFを使う必要がある)。

一方、スケールの異なるマルチディスプレイ環境でフォームを移動するときに、スケーリングも正しい動作になりました。フォームを移動していくと、半分以上が表示される部分の方の解像度でスケールが計算されるようになります。

このほかにもいくつか注意すべきポイントがありますので、ぜひ、デベロッパーTVの録画ビデオをご覧ください。

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