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C++

モバイル端末のデータを開発用PCに転送する

Author: Shinji Chikugi

はじめに

モバイルアプリの開発で、端末に保存されているデータベースやログなどを、開発用のPCに持ってきて確認したいケースは良くあります。モバイル端末では「サンドボックス構造」として、モバイルアプリケーションがアクセス可能な領域が制限されています。PCからも同様で、モバイルアプリケーションの領域を直接参照することは出来ません。

以下の手段を使用すれば、モバイルアプリケーションのデータを開発用のPCに転送することが出来ます。

Andoroidの場合:

  1. Android端末のUSBデバッグを有効にします。
  2. コマンドプロンプトから”adb shell”を実行します。
  3. Andoroidのシェルが起動しますので、”run-as [アプリケーションのパッケージ名]”を実行して、アプリケーションのストレージに移動します。アプリケーションのパッケージ名はRAD Studioのプロジェクトオプションで確認出来ます。
  4. cpコマンドで、転送したいファイルをPCからアクセス可能なディレクトリにコピーします。
    例)”cp Test1.IB /sdcard/Pictures”
  5. “exit”を入力して、adbから抜けます。
  6. “adb pull”で開発用のPCにファイルを転送します。
    例)”adb pull /sdcard/Pictures/Test1.IB”

iOSの場合:

  1. ホストのMacでXCodeを起動して、[Window|Devices and Simulators]を選択します。
  2. “INSTALLED APPS”でアプリケーションを選択して、歯車のアイコンをクリックしてメニューを表示します。
  3. メニューの”Download Container”を選択します。
  4. 保存先を選択して[Save]をクリック。アプリケーションデータを保存します。
  5. 保存したアプリケーションデータで右クリック(オプションメニューを表示)して、[パッケージの内容を表示]を選択します。
  6. ホストのMacから開発用のPCにコピーします。

まとめ

今回の例はInterBase ToGoのデータファイルです。データをモバイル端末にデータベースとして持たせる場合、FireMonkey + FireDAC + InterBase Togoの組み合わせは非常に有力です。

 

 InterBase Togoはマルチデバイス対応ですので、Windows、AndroidとiOSの相互でファイルをコピーするだけでアクセス出来ます。デバッグに使用したり、編集してから再配置して、モバイル端末に再反映するなどの応用が可能です。

もちろん、データベースファイルだけではなく、ログファイルなどの一般的なファイルもこの方法で転送できます。

 


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