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C++ニュース

Delphi / C++Builder 10.3.2アップデートパッチ情報

エンバカデロではRAD Studio 10.3.2のリリース後に複数のパッチを提供開始しています。この記事ではパッチのサマリや対象となる開発プラットフォームを説明します。パッチの内容を確認の上、開発に必要なパッチを適用してください。

ここで紹介するパッチはリリース順に記載しています。複数のパッチを適用する場合はリリース順に適用する必要があることに注意してください。

RAD Studio 10.3.2実行時パッケージ互換性パッチ

パッチダウンロード:https://cc.embarcadero.com/item/30886
対象プラットフォーム:Win32、Win64、macOS32、macOS64、Linux64向け開発
元記事:https://community.idera.com/developer-tools/b/blog/posts/rad-studio-10-3-2-runtime-packages-compatibility-patch-released

RAD Studio 10.3または10.3.1でコンパイルされた実行時パッケージを使用するアプリケーションは、10.3.2のRTL実行時パッケージを使用して実行しようとすると正常に起動しないという問題があります。

このパッチを適用すると、新しいアプリケーションを新しい実行時パッケージでデプロイしても、古いアプリケーションは正常に動作します。これにより10.3.2パッケージの下位互換性が正しく提供されます。

Delphi 10.3.2 macOSデバッグ向けパッチ

パッチダウンロード:https://cc.embarcadero.com/item/30887
対象プラットフォーム:macOS64 向け開発
元記事:https://community.idera.com/developer-tools/b/blog/posts/delphi-10-3-2-macos-debugging-patch-released

Delphi 10.3.2でビルドしたmacOS64アプリのパラメータをデバッグするためのパッチ。

Delphi 10.3.2で構築されたmacOS 64ビットアプリケーションをデバッグする際にメソッドのパラメータを検査または評価すると、正しくないデータが表示される場合があります。評価できないか、TRectやNSRectが無効な座標を持つなど、間違ったコンテンツを表示する可能性があります。

このパッチではビルドで生成されるデバッグ情報が影響を受けます。パッチの適用後はアプリケーションとライブラリをすべて完全にリビルドし、パッチが有効に働くことを確認してください。サードパーティがDelphi macOS 64-bit向けに提供するライブラリを使用する場合はそれもリビルドするか、またはベンダーから最新のデバッグ向けビルドのバイナリを入手してください。

RAD Studio、C++およびDelphi Toolchainパッチ

パッチダウンロード:https://cc.embarcadero.com/item/30888
対象プラットフォーム:Win32、macOS64 向け開発
元記事:https://community.idera.com/developer-tools/b/blog/posts/rad-studio-c-and-delphi-toolchain-patch-released

DelphiおよびC++Builder 10.3.2リリース後に報告された次の問題に対するパッチをリリースしました。

  • Win32 Clang拡張コンパイラでビルドされたアプリのローカル変数をデバッグすると、値ではなく「?」のみが表示される(RSP-25527)
  • macOS 64ビットで大規模なDelphiアプリをリンクすると致命的なエラーが発生する

C++BuilderおよびDelphi 10.3.2のIDE操作で変更されたファイルに関するビルドのパッチ

パッチダウンロード:https://cc.embarcadero.com/item/30889
対象プラットフォーム:すべてのプラットフォーム向け開発
元記事:https://community.idera.com/developer-tools/b/blog/posts/c-builder-and-delphi-10-3-2-building-changed-files-patch-released

IDE内のファイルへの変更がコンパイルされたEXEに反映されない問題を修正しました。

次の問題を修正するC++BuilderおよびDelphi 10.3.2のパッチをリリースしました。

  • IDEでファイルを変更後プロジェクトのビルドやコンパイルを行っても、変更されたファイルが出力されるバイナリに正しく反映されないことがある(RSP-25509、RSP-25590)

このパッチのインストールでは、インターネットからダウンロードしたzipファイルの展開時に設定されるメタ情報をファイルから削除することが必要です。次のいずれかの方法でインストールしてください。

  • 7zipなどのサードパーティ製アーカイバでzipファイルを展開してコピーする。(この方法では展開されたファイルにメタ情報が付与されない。)
  • アーカイブをエクスプローラで展開後、ファイルのプロパティよりセキュリティの項目を確認し、チェックボックス「ブロックの解除」または「許可する」をオンにする。

RAD Studio 10.3.2 C++デバッグパッチ

パッチダウンロード:https://cc.embarcadero.com/item/30890
対象プラットフォーム:Win32
説明記事:https://community.idera.com/developer-tools/b/blog/posts/rad-studio-10-3-2-c-debugging-patch-ja

従来のコンパイラbcc32でビルドしたアプリケーションをデバッガで実行する際に、変数の値を正しく評価、監視できないという問題に対応しました(RSP-25943)

このパッチを適用する前に、「RAD Studio、C++およびDelphi Toolchainパッチ」を適用してください。

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