RAD Studio の優れた点の一つは、コードの変更をほとんど、あるいは全く必要とせずに、Android と iOS の両方で動作するモバイルアプリケーションを非常に簡単に作成できることです。しかし、私たち エンバカデロ にとって、これは Google や Apple がスマートフォンの利便性を実現する SDK に時折、互換性を破る変更を加えた場合に、舞台裏で対応しなければならないことを意味します。こうした変更のタイミングによっては、スマートフォンの OS を最新バージョンにアップグレードした Android または iOS ユーザーが、この変更に戸惑うことがあります。
AppleはRAD Studio 13のリリース数日前に、大規模な「Awe Dropping」イベントを開催し、新しいハードウェアと大幅にアップデートされたiOSを発表しました。今回、AppleはiOS 26でいくつかの変更と新しいフレームワークを追加しました。そのため、「Linker Error $00000001」というエラーメッセージが表示され、iOSアプリをシミュレータまたは実際のiOSデバイスにデプロイできない場合があります。また、AVRoutingと_LocationEssentialsといったフレームワークが不足しているという警告が表示される場合もあります。 幸いなことに、この問題はいくつかの簡単な手順で解決できます。
RAD Studio セットアップに iOS26 SDK を追加する方法
まだ行っていない場合は
、お使いの Mac 上の XCode をアップデートする必要があります。iOS26 をターゲットとするアプリを作成するには、XCode バージョン 26 を使用する必要があります。
XCode を更新して、iOS SDK がインストールされているか確認してください。
RAD Studio で SDK マネージャーを開き、iOS26 SDK ターゲットを追加します。
新しい SDK を追加すると、次のような画面が表示されます。
新しい AVRouting および _LocationEssentials フレームワークの追加方法
不足しているフレームワークを追加するには、以下の手順に従ってください。
-
- iOS26 と「リモートパス」リストを選択した状態で、「新規」ボタンをクリックします。
- 新しいフレームワークを追加できるダイアログボックスが表示されます。 「リモートマシン上のパス」編集ボックスに
$(SDKROOT)/System/Library/Frameworksと入力します - 「フレームワーク」ラジオボタンが選択されていることを確認してください。
- 「フレームワーク名」編集ボックスに
AVRoutingと入力します - 「OK」をクリックすると、そのフレームワークがリストに追加されます。
手順 1 ～ 5 を繰り返し、_LocationEssentials をリストに追加します。先頭にアンダースコアが付いていることに注意してください。
「ローカルファイルキャッシュの更新」ボタンをクリックします。ローカルファイルの上書きを確認するメッセージが表示されたら、「すべてはい」を選択してください。
最終的に、次のようなフレームワークリストが表示されるはずです。
手順を正しく実行すれば、XCode 26 と RAD Studio を使用して iOS アプリをビルドできるようになります。これらの手順は一度だけ実行すれば、その後は iOS 26 アプリを Delphi または RAD Studio でエラーなくコンパイルできるようになります。iOS 26 をターゲットにする必要はありません。古いデバイスを使用しているユーザーをサポートするために、Mac に以前のバージョンの iOS SDK をインストールすることもできます。ただし、RAD Studio で XCode 26 を使用している場合は、ビルドとデプロイを正常に実行する前に、ここで説明する変更を 行う必要があります。
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