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C++ニュース

C++ GMアップデート:10.4および10.4.1におけるC++品質へのフォーカス

C++Builderの品質向上とバグ修正に改めてフォーカスした私たちの取り組みは、10.4.1でこれまでになく明確になりました。 皆さんには永らくお待たせしてしまっている状況ですが、私たちはこれを当然のことと受け入れてしまってはいけません。私たちは、C++Builderの基礎を盤石なものにするため、これまでになく力を注いでいます。そして、この取り組みは、年間を通じて、今後のリリースに対しても継続してまいります。

今回のリリースでは、以下のような修正がありました。

  • LLDBをベースとしたWin64デバッガでは、いくつかの重要な品質改善と機能強化が加えられました。例えば、数百のスレッドを使用するアプリケーションの大幅なパフォーマンス改善、例外処理、特にOS例外処理の改善、複雑な変数におけるメモリ変更のハンドル(例:ポインタの指し示す項目の変更がIDE上でも反映される)、unique_ptr向けの新しいフォーマッタ(ビジュアライザ)の提供を含むさまざまな修正です。
  • Win64リンカ(ilink64)には、メモリハンドリングに関する数多くの改善を加え、デバッグビルド時に特に問題となるメモリ不足への対応が期待できます。
  • Midas、RTTI、例外処理まで、安定性に関わるツールチェイン全体にわたる重要な品質改善

私たちのゴールは、C++Builderを安定性のある効率的なIDEへと再び高めていくことです。そして、その基盤を確立したら、より大きな改善へと舵を取っていく考えです。来年中には、コード補完のアップデートやWin64リンカ全体の置き換えにより、IDEにおける生産性の大幅な向上、大規模プロジェクトのリンクサポートなどに対応していく計画です。10.4.2の公開時にはより多くの情報を提供できると思いますので、ご注目ください。

RAD StudioにおけるVisual Assist統合の状況

ロードマップには、Visual AssistのC++Builderへの統合がリストされています。最初のリリースの候補としては、コード補完、参照の検索、ナビゲーション、リファクタリングといった主要機能にフォーカスしています。これは現在進行中です。Visual AssistのC++パーサーは、現在私たちのC++拡張(プロパティ、クロージャーなど)を理解するようになっており、IDEに統合するためのいくつかのアプローチについて研究を進めています。Visual Assistの詳細については、https://www.wholetomato.com/features をご覧ください。もし、Visual Assistを試してみて、C++Builderに含めたいと思う機能があるようでしたら、ぜひ機能リクエストをお送りください。

C++ライブラリ

C++ライブラリに関しては、C++Builderとの互換性を高める作業を進めており、非常に良い結果を得つつあります。以前のブログでも、オープンソースのC++ライブラリを持ってきて、それをC++Builderで確実に動作するようにしたことを紹介しました(いくつかの新しいものがGetItでまもなく公開されます)。これは、便利な共通ライブラリをより簡単に利用できるようになるだけでなく、いずれのC++ライブラリでも、より簡単に取り込める可能性が高まるということです。

こうした取り組みは結実しつつあります。GetItにいくつかのライブラリが掲載され、さらに追加されていくだけでなく、C++Builderでライブラリを使用するために必要とされる作業も変わってきました。最近、その作業の多くはとてもシンプルになり、MSVCやGCC向けに記述されたマクロ(ifdefなど)をEmbarcaderoも認識するようにしたり、適切なコードをラップするようにハンドリングしています。RTLのほとんどや他のメソッドとともに、これらのライブラリを正しく利用できるようになっています。多くのライブラリは、そのままコンパイルできます。興味のあるライブラリがある場合には、C++Builder 10.4.1でトライしてみることをお勧めします。若干の修正が必要になる場合もありますが、全体的な互換性は大幅に改善されているはずです。

Desktop UX Summit

過去10年あまり、アプリケーションデザインのフォーカスはモバイルやWebアプリに大きな比重が置かれ、Webデザインがアプリケーションデザインに大きな影響を与えてきましたが、それは有益なものばかりではありませんでした。デスクトップやモバイルアプリケーションは、Webサイトではありません。

今回初めて開催される「Desktop UX Summit」は無料のオンラインカンファレンスで、エンバカデロの技術とも関わりのないスピーカーも含め、数多くのスピーカーがデスクトップアプリケーションデザインについて語ります。デスクトップアプリケーションデザインについて、私たちのユーザーだけでなく、多くの開発者にも知ってもらいたいと思っています。興味深いセッションはいずれも無料!9月16日~17日(米国時間)をお忘れなく!詳細ならびに参加方法は https://summit.desktopfirst.com をご覧ください。

新しい無料ツール:Dev C++

その他のニュースとしては、C++開発用の高品質ツールを作成するためのオープンソースプロジェクトが成果をあげてきましたので、こちらを紹介したいと思います。最新のオープンソース軽量テキストエディタ「Embarcadero Dev-C++」です。

Embarcadero Dev-C++は、Bloodshed Dev-C++およびOrwell Dev-C++の新たに改善されたフォークです。Embarcadero Dev-C++は、フル機能のIDEとC/C++プログラミング言語向けのコードエディタを提供します。コンパイラとしては、GCC(GNU Compiler Collection)のMinGWポートを使用しており、Cygwinや他のGCCベースのコンパイラと組み合わせて使用することもできます。Embarcadero Dev-C++は、Electronを用いないネイティブWindowsアプリケーションなので、わずかなメモリで動作します。そして、このフォークにおけるアップデート作業はすべて、Embarcadero Delphiの最新バージョンを使って行っています。Embarcadero Dev-C++をはじめとする無料ツールのダウンロードは、https://www.embarcadero.com/jp/free-tools/dev-cpp からどうぞ。

C++に関する世界のニュース

最後に、最近のC++関連のニュースとブログ記事をまとめておきます。

  • 主要なC++カンファレンスのひとつ「MeetingC++」の今年の開催は、オンラインとなりした。中央ヨーロッパ時間で開催され、早割チケットは49ユーロで販売されています。
  • 毎年開催される「LLVM (Clang, LLDB) meeting」も今年はオンライン開催となります。有料のサポーターチケットが用意されていますが、原則参加は無料です。
  • 「The problem with C」: cor3ntinによる大変興味深い投稿。言語がどのように分岐するか、C++にとってCの互換性が意味するところについて解説しています。
  • David Iによる C++BuilderでいくつかのBoostクラスを用いる方法を紹介したブログ記事。特に、循環バッファクラスを紹介(最近バージョンのBoostはGetItで入手できます)。Boostには、役に立つツールが数多く揃っており、それらのいくつかを紹介することは大変有意義なことです。
  • Adecc SystemshausのC++ブログ。C++ストリームとTListViewの使用といったテーマで、標準C++ストリームの使用について紹介した記事が秀逸です。
  • 複数マシン間で分散型のC++ビルド実行するための優れたビルドシステムであるIncredibuildは、お気に入りのC++ IDEを調査しており、ある時点で、「Visual Studio」「C++Builder」「その他」が、それぞれ約30%で拮抗しています。
  • 最後に、C++20が最終化されました。詳細は、Herb Sutterのブログをご覧ください。
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