Delphi 26thショーケースチャレンジには、実に多くの素晴らしいエントリーが寄せられました。さまざまな種類のプロジェクトをカバーする170ものエントリーをいただきました。 ゲームやマルチメディアから、基幹業務、コンシューマソフトウェアまで、すべてです。 そして、デスクトップ向けのVCLアプリケーションとモバイルプラットフォーム向けのFireMonkeyの双方のエントリーがありました。Delphiがさまざまな分野で活かされていることは、これらのエントリーから容易に理解でき、時にその驚異的な柔軟性すら当たり前のものとして受け入れてしまいがちです。ぜひ、改めてショーケース全体をご覧いただきたいと思います。こちらのサブカテゴリを使えば、簡単です。
さて、このたび、数多く寄せられたエントリーの中から、名誉あるトップ12を発表したいと思います。そして、最優秀賞受賞者も発表させていただきます。すべての投稿者には、ギフトカードも進呈致します。ショーケースを通して、インスピレーションを与えるプログラムを共有してくれたすべての皆さんに感謝したいと思います。ショーケースチャレンジ実施期間中に共有することができなかった開発者の皆さんも、ぜひこれからショーケースを通して、その開発成果を共有してください。
Table of Contents
第12位:教育用プログラミングツール「devFlowcharter」
devFlowcharterは、Delphiによって開発された軽量なフリーウェアアプリケーションです。それは、構造化プログラミングのクラスで利用できる簡単な教育ツールです。devFlowcharterでは、ユーザーフレンドリーで強力な描画エンジンを用いてフローチャートを作成し、コードを生成、外部のコンパイラを使ってコンパイルを実行し、最終的にこれを実行することができます。
現在、Pascal、C、TI-BASIC、Java、Pythonをサポートしています。devFlowcharterでの言語サポートは、XMLテンプレートによって行われているため、簡単に他の言語のサポートを追加したり、独自に作成することもできます。
第11位:写真を簡単に閲覧できる画像マネージャー「fotoARRAY」
fotoARRAYは、数多くの画像の参照や整理をサポートする特殊なデータベースプログラムであり、デジタル資産管理システム(DAM)に類似したソフトウェアであると言えます。fotoARRAYは、Delphiによって開発されました。
fotoARRAYを用いれば、すばやくかつ簡単に、画像にアクセス、表示、整理、エクスポートできます。fotoARRAYを使って写真アーカイブを閲覧するのは、楽しい作業です。 写真アーカイブから余分なショットや不要なショットを削除していなければ、fotoARRAYを用いることで、いつでも撮った瞬間の写真の状態に戻ることができます。特定の写真をアルバムに入れたり、キーワードや評価(星1つ~10)を設定することで、表示する写真を選択できますが、撮影したすべての写真は保持されます。
fotoARRAYでは、アルバム、タイムライン、キーワード、星、カラーラベルによって画像を整理することができます。fotoARRAYなら、プログラムの操作ではなく、写真に集中することができます。公開する写真を選んでアルバムを作成したら、任意の場所にエクスポートできます。画像を編集するには、プログラム内から好きなエディターをシームレスに起動。強力な画像コピーツールを使用して、選択した画像をエクスポートすることもできます。
fotoARRAYのゴールは、RAW画像に特化したアプリケーションを最良の方法で統合し、高速スクロールによって最高のブラウジングUXを提供することです。
fotoARRAYは、WindowsとmacOSで利用できます。
第10位:弁護士向けアプリ「JusImperium」
JusImperiumは、Delphiによって構築された、弁護士の日常業務をサポートするモバイルアプリです。弁護士業務の編成のために設計されています。開発者は、次のように解説しています。
「これにより、弁護士はクライアントの電話帳、訴訟、関連文書を簡単に整理でき、ブラジルの裁判所からの情報を自動的に受け取ることができます。クライアント、プロセス、ドキュメント、弁護士の作業ルーチン全体の登録、管理、編成をサポートする無料アプリケーションです。アプリケーションは通常オフラインで動作するため、すでに登録されているデータへのアクセスや新規データの登録のために、インターネットに接続する必要はありません。Imperium Solutions Brasilの出版サービスを購読している人は、公式ジャーナルからの出版物を毎日の受信できるほか、システムでの自動プロセス登録とオンラインコンサルティング向けのリンクの生成が可能です。」
第9位:プロシージャルゲーム/3Dエンジン「StoneQuest」
リアリティを追求したオープンワールドゲームというカテゴリがあるなら、StoneQuestがその先駆けと言えます。このゲームは、プロシージャルコンテンツによる風景は目を見張るもので、その驚異的な3DエンジンはすべてDelphiを用いて構築されています。このゲームには、Patreonからアクセスできます。
開発者のZudomon(Nick Pützer)氏は、「StoneQuest」という印象的なプロシージャルゲームと3DエンジンをDelphiを用いて構築しました。Zudomon氏は、2011年からのべ12,000時間以上を、このエンジンとゲームの開発に費やしてきました。ゲームとコンテンツ全体のサイズは、15MB未満にすぎません。Zudomon氏の掲げるゴールのひとつは、すべてをDelphiを用いて自分で構築するということです。現在のゲームプレイは「Minecraft」を彷彿させますが、彼は次のように述べています。
「このゲームでは、数多くのプロシージャルコンテンツを用いており、すべてのモデルはコードのみで作成されています。つまり、ここからさまざまな異なるモデルを生み出すことができるのです。私が作成したエンジンは、リアルの小型3Dモデルで、マイクロジオメトリを世界に広めることができるものです。すべての草の葉もクローバーの葉も、リアルであり、プレイヤーと相互に影響し合うことができます。ボクセルで構築された世界のすべての立方体の面には、独自のテクスチャがあり、これにはわずかのプロシージャルテクスチャしか使っていません。同じ処理をいくつも記述することはないのです。ダイナミックボリュメトリック3D技術を用いた雲や霧を作成でき、太陽光が木々の隙間から谷を照らす描画も可能です。私にとって、この雰囲気と没入感は、大変重要なファクターなのです。」
このプロジェクトは、現在でも積極的に開発を進めている状況ですが、現在の状態でもダウンロードしてプレイ可能です。そして、現在の成果を見ても、目を奪われるような美しい芸術作品であると言えます。
第8位:オーガナイザーソフトウェア「RightNote」
RightNoteは、最新のツリーベースの情報マネージャー/ノートオーガナイザーで、情報過多な状況での全体の把握に役立てることのできるソフトウェアです。RightNoteは、Delphiによって開発されています。 開発者は、次のように解説しています。
「情報は、簡単に保存してファイリングし、あらゆる種類のクリップをメモし、タグで分類できます。そして、あとから、超高速の全文検索エンジンを使用して、すべてのノートブックから必要な情報を見つけることができます。多くの機能とモダンで使いやすいユーザーインターフェイスが搭載されたRightNoteは、日常扱うべきすべての情報を、指先で簡単に操作できます。」
アプリで使用されているダークテーマとライトテーマは、お好みです。
主な機能:
- 高度なテキストエディタ、スプレッドシート、コードエディタ、ジャーナルとカレンダー、タスクリスト、Webページ、添付ファイル、リンクなど、さまざまな種類のノート
- Webクリッパー、ブックマーク、タグ、グローバルノート履歴、グローバルタグ検索
- 全文検索エンジン、ノートとページのパスワード保護と暗号化
- ノート整理のための高度なツール:フローティングツリーダイアログ、サイドバイサイドツリービュー、ページトランスファーダイアログ
- doc、docx、xlsx、rtf、htmlなど一般的な形式をサポートした柔軟なインポート/エクスポートオプション
- Webベースおよびモバイルアクセス用にWebbookにエクスポート
第7位:モザイクジェネレーター「FotoMorsaicos」
FotoMorsaicosは、Delphiによって構築されたWindowsアプリケーションで、特定の画像からフォトモザイクを生成することができます。開発者は、次のように解説しています。
「このソフトウェアには、フォトモザイクジェネレーター、最終成果物の画像ジェネレーター(JPGファイル)、そして最後に画像ライブラリインデックスを作成するプログラムという3つのサブシステムがあります。フォトモザイクを作成するというテーマに対する最初のアプローチは、映画『トゥルーマンショー』でした。この映画では、主人公のジム・キャリーの顔のポスターがありますが、これは映画から切り取られたいくつもの小さな写真を並べて構成したものでした。この作業が何らかのプログラムで行われたことは明らかで、すぐにそれがロバート・シルバー氏によって作成された画像であることが分かりました。では、彼はどうやってそれを作成したのでしょうか?
私は、このフォトモザイクのバックグラウンドで使われたアルゴリズムについて、しばし考察してみました。そして、最終的に何をすべきかを理解し、その作成に取り掛かったのです。基本的な考え方は、フォトモザイクプログラムでは、モザイクフィルター使うことになるのですが、そのフィルターは、単色を使用するかわり、モザイクの各領域に配置するべき単色に近い平均色の写真を使用するのです。そこで、フォトモザイクを作成する基本的なプログラムを、Delphiを用いて作成してみました。このプログラムでは、約6,000枚の高解像度写真コレクションを使用しています(実際、archive.orgには、このソフトウェアで使用できるような高解像度写真のパブリックドメインコレクションが数多く投稿されています)。
しかしその後、優れたフォトモザイクプログラムでは、より多くの機能を検討するべきだと気付きました。異なる画像ライブラリの使用、繰り返し領域があるかどうか、つまり同じ写真を繰り返し配置するかどうかを設定できるようにすることなどです。これにより、より高度な多様性を実現することができます。同様に、元の画像を一定割合でモザイクにブレンドするというアイデアは、最終出力を『ソフト』なものにし、ビジュアル的な効果もよりよいものにしてくれます。オリジナルの開発成果は、現在は出版されていない「Dr Dobbs Journal」に掲載されました(https://www.drdobbs.com/understanding-photomosaics/184404848)。研究者であるThiadmer Riemersma氏は、人が色を識別する方法についての研究論文を発表しています(『カラーメトリック』 – CompuPhase、2008年5月26日。http://www.compuphase.com/cmetic.htm)。私は彼のアプローチを採用し、ソフトウェアが生成する画像のビジュアルはより改善されました。実は、Thiadmer Riemersma氏自身が、私の記事を読んで手紙をくれました。
現在、このソフトウェアで実現できているのは以下の機能です。
- さまざまな画像のコレクション(最大100,000枚の写真)を使用
- オリジナル写真と生成されたモザイクを指定した割合でブレンド可能
- 同じ画像を連続して繰り返すかどうかを指定可能(繰り返し画像がないフォトモザイクは、より受け入れやすいビジュアルとなります)
プロジェクトのすべてのソースコードと完全なドキュメントは、https://sourceforge.net/projects/fotomorsaicos/ にて公開されており、これらはすべてDelphiで記述されています。今回、Delphi 26回目の誕生日に寄せて一般公開しています。」
第6位:ロケットシミュレーター「Falcon 9」
Falcon 9 – First Stage Simulatorは、エンジニアリング方程式を使用し、Falcon 9(SpaceX)ロケット 第1ステージの軌道の制御に加え、動作、進行力、パフォーマンスをシミュレートします。このソフトウェアは、Delphiによって構築されています。開発者は次のように解説しています。
「構造情報、エンジンの性能特性、スロットル制御曲線、機体の傾きなどをロードするいくつものパネルがあります。メインパネルには、シミュレーションの進行状況がリアルタイム表示されます。これは、OpenGLウィンドウの3Dモデル表示です。シミュレーションの最初の段階では、打ち上げ時の実際のビデオと同期し、シミュレーションの精度を評価するために各瞬間の速度と高度を比較できるようにしています。そしてシミュレーションが完了したら、すべての情報をExcelファイルにダウンロードして評価用のグラフを作成できます。アプリケーションのすべてのパラメーター(構造、エンジン、制御情報)は完全にカスタマイズ可能なので、必要なすべてのミッションを構成してシミュレーションでき、その結果を実際のビデオとリアルタイムで比較できます。アプリケーションはまだ開発中であり、シミュレーターでは、打ち上げ段階から、第2ステージの分離までシミュレートできるようになります。このアプリケーションは、Delphi Community Edition 10.3を使用して作成されました。」
第5位:在庫フロー管理ソフトウェア「AdVir」
Delphiによって開発された最新のアプリケーションは、大企業の在庫フロー管理のためのソフトウェアです。開発者は、次のように解説しています。
「AdVir(Virtual Administrator)は、大規模な小売流通センターの入出庫トラッキングを行うシステムです。企業のERPに接続されたRESTサーバーベースのアプリケーションが、Androidデバイスからスキャンされた製品バーコードを処理。大規模な倉庫を管理できます。Delphi、InterBaseといったエンバカデロのソリューションを活用することで、膨大な数のトランザクションを瞬時に処理。システムは、同様にDelphiを使って開発されたERPに接続します。このERPは、商品の移動の多い企業向けに設計されたPOSシステムを提供しており、POS端末でオフラインでの販売処理が可能で、ネットワーク利用可能時に自動接続して、すべてのローカルトランザクションをストアサーバーに転送できます。」
第4位:デスクトップ同期ソフトウェア「Syncovery」
Delphiを用いて開発されたSyncoveryは、データのバックアップ、PC、Mac、サーバー、ノートブック、オンラインストレージスペースの同期に利用できるソフトウェアです。開発者は、次のように解説しています。
「必要とするいくつものジョブを設定し、手動あるいはスケジューラーによる時間設定で実行することができます。Syncoveryは、ローカルハードドライブ、ネットワークドライブ、その他のマウントされたボリュームに対して利用できます。さらに、FTP、SSH、HTTP、WebDAV、Amazon S3、Googleドライブ、Microsoft Azure、OneDrive、SharePoint、DropBox、Box、その他数多くのクラウドストレージプロバイダーのサポートも含まれます。圧縮とデータ暗号化も利用可能。スケジューラーは、ユーザーがログオンすることなく、サービスとして実行できます。標準コピー、正確なミラー、スマートトラッキングなど、強力な同期モードが用意されています。Syncoveryには、入念に設計されたGUIが用意されており、幅広い用途に対応する同期/バックアップツールです。その豊富な機能は、使いやすさを維持しながらも、多くのユーザーが求める要件をすべて満たします。30日間の無料試用版を、ダウンロードページからご利用いただけます。」
第3位:クロスプラットフォームアプリ開発ツール「VisualNEO Web」
Delphiを用いて作成された開発ツールは、驚くべきほどの数があります。Delphiを用いると、あらゆる種類のソフトウェア開発が容易になるだけでなく、Delphi自身からインスパイアされて、自分たちでも新しい開発ツールを作りたいと考えるのではないかと思います。VisualNEO Webはそのような開発ツールのひとつで、そのマーケティングメッセージは本当に魅力的なツールであると思わせるものです。
VisualNEO Webは、HTML5 Webアプリ、プログレッシブWebアプリ(PWA)、NW.jsデスクトップアプリ、PhoneGapアプリの作成をサポートするWindowsソフトウェアで、Delphiによって開発されています。VisualNEO Webを用いれば、Web、デスクトップ、モバイルデバイス向けアプリを開発することができます。開発者は、次のように解説しています。
「テキスト、写真、サウンド、ビデオ、HTMLコンテンツ、インターネットリンク、特殊効果、その他の要素をすばやく組み合わせ、インタラクティブでプロフェッショナル仕様のWebアプリやモバイルアプリを作成できます。HTML5、CSS3、JavaScript、JQueryなどの最新のWebテクノロジーを知らなくても、ドラッグ&ドロップのビジュアルインターフェイスと、習得が容易なウィザード支援プログラミング言語NeoScriptを用いることで、素晴らしいアプリケーションを簡単に作成することができます。VisualNEOは、学生やデザイナーに最適です。VisualNEOは、始めたばかりの開発者にとっては簡単に使え、経験豊富な開発者にとっては迅速な開発が可能なツールなのです。」
第2位:メディアプレイヤー「ALLPlayer」
メディアの再生に関して言えば、あらゆるメディア再生のベストチョイスはALLPlayerです。ビデオ、映画、音楽の再生はすべて、Windowsだけでなく、スマートフォン、タブレットでも、モダンで直感的なインターフェイスによってカバーされています。
ALLPlayerは、映画の鑑賞や音楽を聴くのに使用するプログラムで、Windowsよりもスマートフォンやタブレットでよく知られた最新の直感的なインターフェイスを備えています。すべての機能は、簡単かつ正確に、すぐ利用できます。ALLPlayerには、あらかじめ数多くのコーデックが搭載されているため、事実上すべてのメディアファイル形式の再生が可能です。ALLPlayerでサポートされているコーデックには、3G2、AVI、Matroska(MKV)、FLV、DAT、MOV、M2TS、MP4、3GP、VOB、MPG、APE、AU、MKA、MP3、OGG、WAV、AC3、CDがあり、いくつかのURLもサポートしています。もう1つの便利な機能はAI字幕機能で、字幕テキストファイルに設定されている時間に関係なく、テキスト行の長さを分析/制御し、表示時間を設定してくれます。これはすごい!
最優秀賞:エンターテインメント ソフトウェア「Firecast 8」
最優秀賞に輝くのは、私(ジム・マッキース)が非常に興味を持っているもうひとつのプログラムです。私はペンと紙をつかった「卓上」RPGゲームの長年のファンなのですが、Firecast 8ではインターネット経由でそうしたゲームをプレイできるのです。現在バージョン7.5が利用できますが、まもなくとても印象的なバージョン8がリリースされます。これらは、すべてDelphiで記述されています!
Firecast 8は、Delphiで開発され、現在開発の最終段階にあるエンターテインメントソフトウェアで、伝統的なペンと紙ベースのRPGをインターネット上で再生できるようにしています。開発者は、次のように解説しています。 「ストーリーテリング専用チャット、キャラクターシート、戦闘グリッド、物理演算シミュレーションサポートの3Dサイコロなど、ゲームセッションに必要なツールを搭載しています。現在、約1万人のアクティブユーザーがおり、過去12か月間に6万以上のさまざまなデバイスにインストールされており、まさに次世代RRPGソフトウェアです。このソフトウェアは、Delphi + FireMonkey(FMX)フレームワークによって作成されています。」
佳作
以下の3つのエントリーについては、佳作として紹介させていただきます。これらも、Twitterで多くの「いいね」や「リツイート」を獲得しましたが、残念ながら優秀賞には選出されませんでした。とはいえ、佳作として表彰させていただきます。このほかにも、入選を逃したすばらしいエントリーが数多くありました。
ゲームツールキット「GameVision」
GameVision™ Game Toolkit for Delphiは、Microsoft Windows®が稼働するPC向けの高度な2Dゲーム開発システムで、ハードウェアアクセラレーターを用いたレンダリングにDirect3D®を使用しています。開発者は、次のように解説しています。
「堅牢で、使いやすい設計になっており、あらゆる種類の2Dゲームやその他のグラフィックシミュレーション作成に適しています。シンプルで直感的な手続き型APIによってツールキットが提供する機能にアクセスし、グラフィックシミュレーションを迅速かつ効率的に開発できます。バッファリング、ビットマップ、オーディオサンプル、音楽ストリーミング、ビデオ再生、標準zipアーカイブからのリソースの直接読み込みなどをサポートしています。」
主な機能
- Delphi最新バージョンを使用して構築
- 長い歴史(2001年にファーストリリース、以降いくつかのリリース済み/未リリースのプロジェクトを含む)
- カラー(整数および浮動小数点形式でRGBA色を作成)
- アーカイブ(標準のzipアーカイブを作成して読み取り)
- ビットマップ(BMP、DDS、PCX、TGA、JPEG、PNG形式)
- ビューポート(複数、拡大縮小、回転)
- 表示(アンチエイリアス、プリミティブ、ピクセル、ディスクに保存)
- 入力(キーボード、マウス、ジョイスティック)
- フォント(TrueType、Unicode)
- テキスト(高速静的テキスト、多色、回転、拡大縮小)
- スプライト(ページ、グループ、グリッド/長方形スペースでの画像の定義)
- エンティティ(位置、スケール、回転、推力、ポリポイント衝突)
- エンティティアクション(自動化されたエンティティアクションシーケンス)
- オーディオ(音楽ストリーミング、効果音、.wav、.flac、.ogg、.opus、.it、.mod、.s3m、.xm、.voc形式)
- 物理演算(現在、基本的な物理演算をサポート)
- ハイスコア (リモートのMySQLデータベースへのハイスコア保管、非同期操作、イベントコールバック)
- テレメトリ(テレメトリデータをGoogleアナリティクスアカウントに送信)
- ネットワーク(httpget、sendmail、信頼されたUDP)
- データベース(SQLiteローカルデータベース、MySQLリモートデータベース、非同期操作、イベントコールバック)
- ベジェ(ローカルポイントを定義し、カーブしたポイントをレンダリング)
- イージング(すべてのイージング手法をサポート)
- スターフィールド(3Dスターフィールドシミュレーション)
- 衝突(基本的な衝突ルーチン)
- ConfigFile(iniベースの構成ファイル)
- IAP(デスクトップアプリ内購入、低レベルおよび高レベルバージョン)
- ダイアログ(問い合わせ、フィードバック)
- IMGUI(Immediate Mode GUIシステム)
- Lua(高速で簡単なlua統合、スタンドアロンEXEを作成でき、MoonJitによりjitコンパイル可能)
- ツリーメニュー(ツリービューメニューボックス)
- スクリーンシェイク(クールでジューシーなスクリーンシェイク効果)
- スクリーンショット(シーケンスされたスクリーンショットファイルを保存)
- スピーチ(スピーチ再生)
- パスエディタ(ゲームオブジェクトがたどることができるパスを作成)
- パス(PathEditorによって作成されたパスデータにアクセス)
- スタートアップダイアログ(ゲームのオプションの起動ダイアログ)
- ビデオ(.ogv形式、再生、一時停止、巻き戻し、レンダリング)
- ポリゴン(高レベルのポリゴンオブジェクト、ローカルポイントの追加、ワールドポイントの変換とレンダリング)
- アクター(高レベルのアクターシステム、アクター、エンティティアクター、アクターリスト、アクターシーン)
- ゲーム(GVTを駆動するゲームフレームワーク。すべてのシステムイベントは、派生したTGVCustomGame / TGVGameオブジェクトから管理)
- サポートされているすべてのリソースは、標準のzipアーカイブからロード可能
ツールキットのすべてのソースコードは、GitHubからダウンロードできます。
ポートレートプログラム「Portraits with Craps」
「Portraits with Craps」は、サイコロを使って画像を作成するプログラムで、Delphiを用いて開発されています。開発者は、次のように解説しています。
「2020年5月、サイバーアーティストのBarbara Lynn Helman氏が作成したサイコロの画像について書きました。どうやら、この作家は、画像の各ビットで視認できるグレーの割合に応じてサイコロの目を置いたようです。投稿された写真は、そのことを示しているように見えます。しかし、このようにサイコロを配置していく作業は非常に複雑で、ミスも犯しやすいでしょう。そこで、Barbaraがどのさいころの目をどこに置くかを分かるようにするプログラムを作成したいと考えました。このアプローチは、いずれにしせよ、このタスクを実行する賢いやり方です。かくして、私は、Lynn Helman氏が行ったように、サイコロの目を使って正確に画像を生成するプログラムを作成したのです。実際行った作業は、グレー色調処理に作成してあったプログラムを修正することでした。その結果、いくつかの修正によって、実際のサイコロを並べる代わりに、仮想のサイコロ、つまりサイコロ画像を配置した画像を生成するプログラムをすばやく作成することができました。」
デスクトップPC制御用Androidアプリ「Piptermob」
Piptermobは、デスクトップアプリケーションPipitedzに接続し、スマートフォンからデスクトップを制御できるようにするアプリです。このアプリは、Delphiによって構築されています。開発者は、次のように解説しています。
「Piptermobからは、DelphiのIoTテザリング機能を用いてPCマウスをコントロールし、PowerPointファイルを表示することができます。アプリからは、2つのWiFiまたはBluetoothデバイスに接続できます。Pipitermobアプリからは、ほとんどのマウス操作オプションを利用でき、マウスボタンの速度制御により、実際のマウスを使用しているのと同じようにすばやいクリックが可能です。PowerPointファイルは、アプリからのクリックだけで、表示/コントロールが可能です。」
Design. Code. Compile. Deploy.
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