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RAD Studio 11.1向け 「Windows 11 Win32 Debugging Patch」のリリース

patchforrad

エンバカデロテクノロジーズでは、RAD Studio 11.1向けの新しいパッチ(またはHotfix)をリリースしました。このパッチでは、Windows 11 で Win32 アプリケーションをデバッグする際に IDE がフリーズすることがある問題に対処しています。IDEがフリーズする一般的な状況は、以下の通りです。

など

この問題は、スレッド待機チェーンの取得(GetThreadWaitChain())によって発生し、最大で1分かかることもあります。デバッガでスレッド待機チェーンの機能を無効にすることで解決いたします。

スレッド待機チェーンが遅延する正確な原因は不明ですが、おそらくソケットを開いているスレッドがネットワークIOの終了を待っている状況と関連しています。

Windows 10とWindows 11の両方で、Win32のスレッド待機チェーン情報が無効になっています。コマンドプロンプトで DBK_ENABLE_WAITCHAIN=1 を設定し、RAD Studio を実行します(または、その環境変数を Windows 用にグローバルに設定します)。

この問題の影響は Windows 11 だけなので、Windows 11 にのみパッチをインストールする必要があります。

パッチのインストール

パッチをインストールする方法は、以下の通りです。

RAD Studio 11.1のIDEを起動した際、IDEのウェルカムページに「パッチが利用可能」ボタンが表示されます(上図)。このボタンをクリックすると、下図のようにGetItパッケージマネージャの一覧に「Windows 11 Win32 Debugging Patch for RAD Studio 11.1」が表示されますので、インストールしてください。

リモートデバッグ

このパッチはデバッガに適用されるため、リモートデバッグを行う場合は、リモートマシンの PAServer も更新する必要があります。

パッチのインストールが完了後、C:¥Program Files (x86)¥Embarcadero¥Studio¥22.0¥PAServer¥PAServersetup_paserver.exeを新しいバージョンに置き換えます。

PAServersetup_paserver.exeファイルをリモート マシンにコピーしてインストールしてください。

詳細については、パッチのReadmeをご参照ください。

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