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RAD Studio 11 Alexandria November Patchがリリースされました

rad11novemberpatch splash

RAD Studio 11 Alexandria January PAServer Patchがリリースされていますのでこちらをご参照ください。

本日 Embarcaderoは、RAD Studio、Delphi、C++Builder 11 Alexandriaの2番目のパッチをリリースしました。このパッチは、Patch 1で導入された重要なリグレッション問題の対処に加え、macOS 12.0.1 Monterey上でのmacOSおよびiOS開発向けのPAServerの追加アップデートを含みます。

この2つ目のパッチは「November Patch」と呼ばれ、Patch 1の修正を含む累積パッチとなりますので、Patch 1は廃止します。November Patchは、RAD Studio 11 RTMバージョン(Patch1を適用されていない)、またはPatch 1を既に適用している、どちらのシステムにも同様にインストールすることができます。

このパッチは、アップデートサブスクリプションが有効なお客様が利用でき、GetItパッケージマネージャ経由でのインストール、またはカスタマーポータル(my.embarcadero.com)のダウンロードサイトから入手できます。

RAD Studio 11をご利用のお客様には、このパッチのインストールをお勧めします。

このブログでは、November Patchで修正されたEmbarcadero Quality Portalのケース一覧とパッチのインストール方法について説明いたします。

GetItパッケージマネージャ経由でのインストール

IDE を起動した際 (または次回の ウェルカムページの更新時)、 下図のようにRAD Studio11のウェルカムページ に「パッチが利用可能です」というアイコンが表示されます。

このアイコンを選択(クリック)するか、GetItパッケージマネージャを開いて「Patches and Hotfix」の項目に移動すると、下図の項目が表示されます。

このパッチは、遅延インストールパッケージとして提供されているため、IDEを終了した後で、実際にインストールが実施される仕組みをとっています。(再起動を促されますが、後回しにしても構いません)。

IDEの終了後、インストールプロセスが開始され、コマンドプロンプト(要 UAC)が表示されます。ダウンロードするパッチのファイルサイズは約900MBありますので、下図のコンソールウィンドウ(IDEがシャットダウンしたときに開く)からのダウンロードには時間がかかる場合があります。

ダウンロードが完了すると、パッチのインストールプロセスは、古いファイルをバックアップし、下図のように別のコンソールウィンドウを開き、新しいファイルのインストールを開始するため、

パッチのインストール作業が完了すると、下図のようにReadme.txtが開き、RAD Studio IDEが自動的に再起動します。

ただし、このパッチでアップデートされたmacOS向けのPAServerは、手動でmacOSデバイスにインストールする必要があります。

新しいバージョンのPAServerは、デフォルトパスでは、C:¥Program Files (x86)¥Embarcadero¥Studio¥22.0¥PAServer¥PAServer22.0.pkgに配置されます。

手動によるインストール

このパッチは、カスタマーポータル(my.embarcadero.com)からも入手できます。

カスタマーポータルへログインし、上図のダウンロード一覧から下記のファイルをダウンロードしてください。

ダウンロードしたPatch.R110.November-20211124.zipファイルを解凍すると、以下のようなファイルが展開されます。

このパッチをインストールする際は、必ずRAD Studio IDE を終了してください。(IDE が実行中の場合はエラーが表示されます)

上記のフォルダのpatch.R110.hotfix.november_install.batをダブルクリックすると、パッチのインストールが開始されます。

なお、このパッチでアップデートされたmacOS向けのPAServerは、手動でmacOSデバイスにインストールする必要があります。

新しいバージョンのPAServerは、デフォルトパスでは、C:¥Program Files (x86)¥Embarcadero¥Studio¥22.0¥PAServer¥PAServer22.0.pkgに配置されます。

PAServerのインストール

パッチのアンインストール

GetItパッケージマネージャ経由でNovember Patchをインストールした場合は、以下の手順でパッチをアンインストールすることができます。

またNovember Patchをインストールした場合、RAD Studio製品のインストールフォルダ(デフォルトでは、C:¥Program Files (x86)¥Embarcadero¥Studio¥22.0)配下にインストール時のタイムスタンプが記された以下のようなバックアップフォルダとインストールログが作成されます。

C:¥Program Files (x86)¥Embarcadero¥Studio¥22.0¥_patch-backup¥2021-11-25 05.00.28

RAD Studio 11 November Patchで解決されたQuality Portalの不具合の一覧

PAServerに関する問題

VCLに関する問題

RAD Studio 11 Patch 1で解決されたQuality Portalの不具合(本パッチにも含まれる内容)

またウェルカムページに起因するアクセス違反や、高DPIのIDE構成で非ビジュアルコンポーネントを含む古いフォームを開く際の問題、RSP-35785(Android版)での絵文字の色に関する同じ問題にも対処しています。

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