Embarcaderoは、RAD Studio 11 Alexandria November Patchのリリースに続き、Apple OSおよび開発ツールの最近のアップデートをサポートするために、Apple macOSプラットフォーム向けのPlatform Assistant Server(PAServer)の追加アップデートの提供を開始いたしました。
このパッチは累積ではないため、RAD Studio 11 Alexandria November Patch(以下、November Patch)に含まれるすべての修正が含まれているわけではありません。Apple iOSプラットフォームをターゲットにしている場合、この新しいパッチもインストールし、macOSデバイスにPAServerを(手動で)インストールすることをお勧めします。
RAD Studio 11のパッチは今回で3回目です。macOS 12 Monterey での macOS および iOS 開発のための PAServer のアップデートです(PAServer の新しいバージョンは 13.0.12.2 )。
このパッチで修正されたQuality Portalのケースは、以下の通りです。
- RSP-36648: iOS: Invalid Code Signing of frameworks
GetIt経由でRAD Studio 11 Alexandria January Patch(以下、January Patch)のインストールをお勧めします(もしNovember Patchが未適用の場合は、これも併せてインストールしてください)。このパッチでは、遅延インストールやIDEの再起動は必要ない操作です。また、my.embarcadero.com のカスタマーポータルでも同様のダウンロードが可能です。
January PatchとNovember Patchは、どの順番でインストールしてもかまいません。
なお、macOS、iOS向けのアプリケーションを構築しない場合は、本パッチをインストールする必要はありません。
Table of Contents
GetItパッケージマネージャ経由でパッチをダウンロード
IDEメニューのGetItパッケージマネージャを開いて「Patches and Hotfix」に移動すると、リストに下図の項目が表示されます。
パッチのインストール作業が完了すると、更新されたPAServer22.0.pkgファイルは、以下のフォルダに配置されます。
[crayon-673fc6801518f011312482/]このファイルをmacOSデバイスにコピーしてインストールしてください。
カスタマーポータル経由でパッチをダウンロード
January Patchは、my.embarcadero.com のカスタマーポータルから入手することでき、ダウンロードのリストには下図のように「RAD Studio 11 PAServer January Patch」という名前で登録されています。
ダウンロードしたPatch.R110.January-202201104.zipファイルを解凍すると、PAServerフォルダ内にPAServer22.0.pkgが展開されていますので、このファイルをmacOSデバイスにコピーしてインストールしてください。
PAServerのインストール
GetIt、カスタマーポータルどちらの方法でダウンロードしても、macOSデバイスにPAServer22.0.pkgをコピーし、手動でインストールする必要があります。
手順は、以下の通りです。
- 更新されたPAServer22.0.pkgファイルをmacOSへデバイスへコピー
- 既に古いバージョンのPAServerインストールしている場合は、事前にPAServer-22.0とPAServerManagerをアンインストールしてください。
- PAServer22.0.pkgをクリックし、インストール画面の指示に従い、インストールを実施
- macOSのLaunchpadからPAServer-22.0を選択し、PAServerを起動してください。下図のように「Platform Assistant Server Version 13.0.12.2」と表示されていれば、新しいバージョンのPAServerがインストールされています。
もしWindows環境のRAD Studio 11で、既にmacOS 12.0 SDKあるいはiOS 15.0 SDKをPAServer経由でインポートしている場合は、以下のフォルダに作成されている該当するApple SDKを削除して再インポートしてください。
[crayon-673fc68015198358835339/]なお、November Patchで提供しているPAServerをインストールし、その際にApple SDKをインポートしている場合は、SDKを削除し、再インポートする必要はありません。
パッチのアンインストール
- IDEを起動し、GetItパッケージマネージャを開いて、「RAD Studio 11 PAServer January Patch」のアンインストールを実行
- RAD Studioのインストールフォルダに配置されている古いバージョンのPAServerをmacOSデバイスにリストア