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FireUI ライブプレビューとは?
Delphi/C++Builder/RADStudioでマルチプラットフォーム向けアプリ開発を行う場合に便利な機能の一つが FireUI ライブプレビューですね。
この機能は2016年にリリースされたバージョン 10.2 Berlin 以降でサポートされたものであり、IDE 上のデザインフォームで編集した画面デザインを実機上で即座に確認できるという、大変便利な機能です。
ただしこの記事の目的はこの機能の紹介ではありませんので、機能自体に興味がある方は以下のリンクをご覧頂くのがよいでしょう。
https://community.embarcadero.com/blogs/entry/fireui
http://qiita.com/pik/items/e8f75f5df7238e5c0c73
Xamarin をご存知の方なら、Xamarin Live Player からアプリのデバッグや実行機能を除いたもの、と言えばイメージつきやすいかもしれませんね。
しかし FireUI ライブプレビューの機能は PC やネットワークの設定に不備があると期待したとおりに動作しないことがあります。この記事では正しく動作しない場合のトラブルシューティングについてご説明します。
FireUI ライブプレビューがうまく動かないときに確認したいこと
FireUI ライブプレビューの機能を利用するには、以下の要件が必要です。
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IDE 側で FireUI ライブプレビューが有効化されていること
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実機側に FireUI ライブプレビュー用のクライアントアプリがインストールされていること
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IDEと実機が TCP および UDP で通信可能であること
従って、FireUI ライブプレビューが正しく動かない場合は、これらの設定を順番に確認していくことになります。
IDE 側で FireUI ライブプレビューが有効化されていること
FireUIライブプレビューのIDE側設定は、Delphi/C++Buidler/RADStudioをインストールした時点で有効な状態となっています。従って本機能は利用者自身が意図的に機能を無効化しない限りは有効なままです。
この機能は IDE の ツール => オプションより、フォームデザイナ => FireUI ライブプレビュー から有効無効を設定変更できますので、念のために設定を確認します。
実機側に FireUI ライブプレビュー用のクライアントアプリがインストールされていること
FireUI ライブプレビューを利用するには iOS や Android の実機にクライアントアプリをインストールしておく必要があります。正しくインストールされているかどうかを確認してみてください。
また念のためにアプリ自体を再起動しておくとよいでしょう。
IDEと実機が TCP および UDP で通信可能であること
FireUI ライブプレビューでは IDE と実機の間で TCP および UDB での通信が行われます。しかし、Windows Firewall やその他のアンチウィルスソフトウェアによって TCP および UDP のポートが閉じられていると FireUI ライブプレビューが利用できない場合があります。
FireUI ライブプレビューは 2012/TCP, 2014/TCP, 2012/UDP を使用していますので、これらのポートとの通信が通ることを確認してください。
また、IDE と実機がネットワークの同一セグメントに接続していることも併せて確認するとよいでしょう。
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