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古い(Appleがサポートしていない)MacでDelphi FMXアプリケーションをビルドする方法
David Intersimone 氏(以下、David I) は、複数の古いMacintoshコンピュータを使用し、最新のDelphiリリースを活用してmacOSおよびiOSアプリケーションの開発、テスト、デプロイを行っています。本ブログでは、David IがmacOSおよびiOSアプリを構築する際に使用されているツールや関連動画についてご紹介します。
Open Core Legacy Patcher(OCLP)
古いMac(Appleが公式にサポートしていないMac)を使用するために、Open Core Legacy Patcher(OCLP)というオープンソースプロジェクトを利用します。「Dortania」チームによって、OCLPは最新のmacOSリリースに対応するよう、継続的に更新・テストが行われています。

OCLPの最新リリース
- バージョン: 2.2.0 (2025/3/12 時点)
- ダウンロードリンク: GitHubリリースページ
OCLPの導入方法
OCLPの導入方法については、公式ガイドをご参照ください。
Mr. MacintoshのOCLP解説YouTube動画
「Mr. Macintosh」というYouTuberが、OCLPの使い方や古いMac上で最新のmacOSを実行するデモ動画を多数公開しています。

David I メモ
David Iのメモによると、iMac 2009、MacBook Pro 2012、MacBook Pro 2015において、最新のmacOS Sequoia 15.3、最新のXcode、およびコマンドラインツールを動作させています。これらの古いMacにおいてもPaserverが正常に動作し、macOSおよびiOSアプリのビルドやテストが可能とのことです。
また、David Iが開発したiOSアプリ「Ashland News Dispatches」は、Apple App Storeに承認されています。

まとめ
「古いMacでもDelphi FMX開発ができる」というのは、驚きの事実です。Appleもエンバカデロも正式にサポートしておりませんが、OCLPを活用することで、最新のmacOS環境で開発・テストを行うことが可能になります。 あくまで非公式な手法とはなりますが、古いMacを有効活用し、Delphi FMX開発を継続したい方は、ぜひ試してみてください。