コード量は、この調査で使用したベンチマークアプリケーションを作成するのに要したコードの行数を比較する単純なメトリックです。ホワイトペーパー「ベンチマークで検証!クロスプラットフォーム開発向けベストフレームワーク」では、マルチプラットフォーム デスクトップ アプリケーション開発向けの2つのフレームワークDelphi、Electronを評価しています。
このブログ記事では、DelphiとElectronに対して行われた26の定量評価とその結果の一部をピックアップしたシリーズの第5弾です。このシリーズの最初の記事は、こちらをご覧ください。
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ベンチマークカテゴリ:開発者の生産性
開発生産性とは、典型的な開発タスクの完了までに要する工数とコードを測る尺度です。生産性は製品の市場投入までの時間と長期的な人件費に直接影響するため、開発生産性を向上するツールはタイムリーなビジネス展開と最終収益に大きな影響を与えます。生産性の向上は、ネイティブ ライブラリによるコーディング要件の軽減、およびコード補完やビジュアル設計のようなIDEツールの活用という、明確に異なる2通りの方法で実現可能です。
広範なライブラリを備えたIDEは、一般的にアプリケーションあたりのコードの行数が少なくて済み、バグや製品ライフサイクル後半のメンテナンス問題の発生を最小限に抑える、クリーンで軽量なコードベースを生成します。フレームワークの開発生産性は、フレームワーク/IDEが製品の市場投入までの時間の短縮にいかに寄与するかを把握するため、6のメトリクスに照らして評価しました。
ベンチマーク メトリクス 5/26: コード量
コード量:開発者が許可されたフォーマッティングとスタイルを厳守して完全に機能するアプリケーションを作成するために記述しなければならないコードの行数。コード量の客観的尺度は、将来のコードメンテナンスの難しさ(通常、コードが多いほど学習やトラブルシューティングに要する時間が増える)に大いに関係してきます。
ベンチマーク結果
Delphiスコア:5(5点満点)
Delphi FMX RSSリーダーでは、合計178行のコードの入力が必要で、そのうち97行はGUI (54%)を組むための入力でした。
Electronスコア:3(5点満点)
Electron RSSリーダーでは、合計293行のコードの入力が必要で、そのうち115行はGUI (39%)を組むための入力でした。
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