Delphi / C++Builder / RAD Studio 10.3.2がリリースされたことをお知らせいたします。
10.3 Rio Release 2(10.3.2とも呼ばれます)は、10.3および10.3.1の機能セットに基づき、製品全体に新しい機能を追加するように構築されています。Delphi / C++Builder / RAD Studio 10.3.2は有効なアップデートサブスクリプション期間中のすべてのお客様が利用可能です。Release 2では、開発者は64-bit版のmacOS App StoreをターゲットとするアプリケーションをDelphi FireMonkeyで開発したり、Windows 64-bit用のC++17サポートで最新の言語機能を活用でき、C++コード補完機能の強化により生産性が向上したIDEを利用できます。また、一般的なLinuxディストリビューション用のDelphi GUIアプリケーションを作成する機能と、新しいウィザード、インストーラ、およびツールを使用した簡素化されたRAD Serverの展開プロセスも新たに導入されました。開発者は、Googleの最新規格であるFirebaseを使用して、DelphiおよびC++のAndroidアプリケーションにプッシュ通知サポートを追加することもできます。
インストーラーは、製品登録ユーザー向けの下記ページよりダウンロードいただけます。
RAD Studio: https://cc.embarcadero.com/reg/rad_studio
Delphi Rio: http://cc.embarcadero.com/reg/delphi
C++Builder Rio: http://cc.embarcadero.com/reg/c_builder
Table of Contents
RAD Studio 10.3.2 の新機能
Delphi macOS 64-bit サポート
Mac App Store向けのビルドと今後の 64-bit 専用となる macOS をサポート
- 10.3.2ではmacOS 64-bit プラットフォーム用の新しい Delphi コンパイラを追加。LLVM コンパイラ インフラストラクチャを基盤とし、他のすべての Delphi デスクトップやサーバー プラットフォーム(macOS 32-bit、Windows、Linux)と同様の非 ARC モデルを採用
- 拡張可能な RTL サポート。コア ファイル システム アクセス、プラットフォーム インテグレーション、メモリおよびスレッド管理だけでなく、HTTP および REST クライアント ライブラリ、並列プログラム ライブラリなども含む
- これまでの macOS 32-bit プラットフォーム向け開発で利用可能だった FireMonkey ライブラリおよびすべての FireMonkey コントロールを macOS 64-bit 向け開発でも完全サポート
- Delphi macOS 64-bit 向け InterBase サポートを新たに追加
- macOS向けアプリケーションの公証を受けるためにAppleに提出するためのmacOS公証サポートを含む
- macOS プラットフォームに対する FMX サポートの向上。(64-bitおよび 32-bit両方のアプリケーション)
Windows 64-bit向けC++17対応
最新のC++言語機能を Win32 と Win64 の両方で活用できるC++17の完全なサポートを Windows 向け開発に提供
- Win64(bcc64)用C++17 Clang 拡張C++コンパイラおよびツールチェーンの提供により、C++17が Win32 および Win64 の両方で利用可能
- 更新された Win64 用 Clang 拡張コンパイラでビルドされたC++ランタイム ライブラリ(RTL)Dinkumware STL を含む
- さらなるC++14のサポート
- Win32 および Win64 の両方に対する Boost ライブラリ サポート(Boost v1.68)
C++ LSP コード支援機能の向上
IDEの主な生産性支援は、最新のClang拡張コンパイラで利用可能
- C++Builder 10.3.2 ではClang拡張コンパイラによるC++のコード補完サポートのフル機能を提供
- パラメータ補完、ツールチップ インサイト、定義部分への移動などの新機能を提供し、従来のコンパイラと最新のコンパイラ向けに同等の機能を提供
- 非同期およびノンブロッキングで動作し、従来のバージョンに比べて大幅に改善
RAD Serverのウィザードと配備の改善
RAD Serverによる多層化で、より容易な設定、配置、管理機能を提供
- 自動のFireDACデータベースマッピングおよびAPIドキュメントのためのRAD Serverウィザードの改善。より滑らかなSwagger APIドキュメントおよびSwagger-UIのサポート
- サーバーに対して一般的なREST呼び出しを迅速に実行するための、構成エディターと統合されたRESTデバッガーを備えた新しいRAD Server管理コンソール
- LinuxおよびWindowsサーバー用のインストーラーを使用した単純化されたデプロイメントプロセス
Android向けプッシュ通知でのFirebaseサポート
プッシュ通知は多くのアプリでの重要な機能であり、最新のGoogleの仕様に対応
- Firebaseプッシュ通知をFireMonkey Androidアプリケーションでサポートし、廃止された Google Cloud Messaging に代わるものとして利用可能
- Androidプラットフォームサポートの一つとして提供
- あらゆる種類の通知アイコンの改善を含む
- Firebase バージョンのサポート要件に一致するための、Google Play サービスおよび Map のアップデートを含む。
Delphi FMX Linux サポート
Linuxデスクトップアプリを FireMonkey GUI で開発可能
- 主要なLinuxディストリビューションに対してGUIアプリケーションをたやすくビルド可能
- Delphi FireMonkeyクロスプラットフォームフレームワークをLinux向けに拡張
- いくつかのすぐに使えるユーザーインターフェーススタイルを含む
- グリッドやウィジェットなどの多くのFMXコンポーネントをサポートし、Linuxクライアントでもシームレスに利用可能
- LiveBindingsなどのRAD Studioの革新的な機能をLinuxクライアントアプリケーションで活用可能
- Enterprise / Architect エディション向けに GetIt で提供開始
また、10.3.2には、お客様から報告された問題に対する約400の品質改善も含まれています。
新機能の紹介ビデオ: https://youtu.be/3tQ9KDpGsRQ
その他の情報
- ドキュメント http://docs.embarcadero.com/products/rad_studio/
- Docwiki http://docwiki.embarcadero.com/RADStudio/Rio/ja/10.3Rio-_リリース_2
RAD Studio 10.3.2 30日トライアル版は次のURLよりお申込み頂けます。
https://www.embarcadero.com/jp/products/rad-studio/start-for-free
また10.3.2の新機能を紹介するWebセミナー「Delphi / C++Builder 10.3.2の新機能」を2019年8月1日 17:00 – 18:00 に配信します。
https://www.embarcadero.com/jp/events-japan/webinar/what-s-new-in-10-3-2
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