ParnassusからParallel Debuggerプラグインがリリースされ、RAD Studio 11.0および11.1向けのGetItで利用できるようになりました。
数週間前、同じくRAD Studio 11向けにBookmarksとNavigatorプラグインが利用可能になりましたが、Parallel Debuggerプラグインもこれらのリリースに続き、アップデートサブスクリプションが有効なお客様を対象に提供が開始されました。
従来のIDEデバッガでは、1つのスレッド、1つのコールスタックしか表示されませんが、Parallel Debuggerは、アプリケーションのすべてのスレッドで何が起こっているかを一度に確認できるIDEのアドオンです。
このプラグインは、すべてのスレッドのコールスタックを隣り合わせに表示する(つまり、スレッドが並列実行されていることを視覚的に示している)並列コールスタック、各スレッドが実行されている場所を示すマークアップをエディタに追加、スレッドの色分け、スレッド単位での実行、ステップ、トレースなどを可能にします。Parallel Debuggerに関する機能の詳細は、以前のブログで紹介していますので、こちらをご覧ください。
Parallel Debuggerプラグインをインストールするには、IDEのメインメニューの[ツール]-[GetItパッケージマネージャ]を開き、左側のカテゴリの一覧からIDE Pluginsセクションを選択すると、リスト内ににParnassus Parallel Debuggerが表示されます。Parallel Debuggerを選択して、インストールしてください。
Parallel Debuggerプラグインは、様々なデバッガに負荷がかかります。この理由は、各デバッガが並行して非常に多くの処理を実行しているためです(アプリのスレッド数によってほぼ直線的に増加)。 またParallel Debuggerは、Windowsで最適に動作し、macOSなどのリモートデバッグとして使用することは推奨していません。
なお、Parallel Debuggerでは「Thread」 という新しいトップレベルメニューが追加され、その中に ‘Feature Level’ というサブメニューがあります。並列デバッガをあまり使用しない場合は、「CPU Only」に設定してください。そしてデバッグを並行して実行する必要がある場合は、オプションを戻してください。
アプリケーションのスレッドの並列動作のデバッグや、スレッド動作をより明確に理解するために、是非このプラグインをお役立てください。