先週末にリリースされたDelphi / C++Builder / RAD Studioの最新バージョン10.3.3を、今週月曜日より日本でも提供開始しました。すでに10.3を購入いただくと、10.3.3をダウンロードいただけるようになっています。トライアル版、Community Editionも同様です。
最新リリースの10.3.3には以下のような新機能が追加されています。
- FireMonkey による Android 向け 64-bit Delphiアプリ開発をサポートし、Google Playストアの最新の要件に対応
- iOS13向け開発(DelphiおよびC++Builder)とmac OS Catalina向け開発(Delphi)をサポート
- ビルド済みのDockerイメージによりRADサーバーの多層アプリケーション開発と配置の簡素化
- EnterpriseおよびArchitect Editionに搭載のEnterprise ConnectorによりFireDACのデータアクセス機能をを70以上のクラウドデータソースに拡張
今回のリリースでは、特に緊急性の高いプラットフォームサポートを優先しています。
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新規購入のお客様は?
今回、10.3.3のリリースにあわせて、Eショップ限定のキャンペーンを実施しています。12月25日までの期間限定で、最大20% OFFの特別価格で購入可能。新バージョンへのアップデート、あるいはWindows 10対応などの計画がある方は、ぜひこの機会をご活用ください。
キャンペーンの詳細はこちら:
https://www.embarcadero.com/jp/campaign-japan
アップデートサブスクリプションに加入されている方は?
有効なアップデートサブスクリプションに加入されている方は、お持ちのライセンスで10.3.3を利用できます。インストーラーは、製品登録ユーザー向けの下記ページよりダウンロードいただけます。
- RAD Studio: https://cc.embarcadero.com/reg/rad_studio
- Delphi: http://cc.embarcadero.com/reg/delphi
- C++Builder: http://cc.embarcadero.com/reg/c_builder
製品を試してみたいという方は?
RAD Studio 10.3.3を試してみたいという方は、30日トライアル版をご利用ください。
トライアル版のダウンロード:
https://www.embarcadero.com/jp/products/rad-studio/start-for-free
なお、Community Editionの利用規定に合致しない方は、たとえ評価目的であってもライセンス規定に違反してしまいます。特に企業ユーザーの方は、Community Editionのライセンス規定を今一度ご確認ください。
10.3.3の新機能ハイライト
以下は、RAD Studio 10.3.3の新機能ハイライトです。
FireMonkey による Android 向け 64-bit Delphiアプリ開発をサポートし、Google Playストアの最新の要件に対応
DelphiのAndroid 64ビットアプリケーションのサポートが10.3.3で追加されました。 Google Playストアに登録可能なAndroid 64-bitアプリケーションをビルドでき、Androidアプリバンドルサポートが提供されます。Delphi 10.3.3でAndroidユーザー向けにアプリケーションを公開できます。
- LLVMベースのAndroid 64-bitプラットフォーム用の新しいDelphiコンパイラ。このコンパイラは、従来のAndroid 32-bitコンパイラと機能互換性があり、他のすべて
- Delphiモバイルプラットフォームコンパイラ(iOS 32-bitと64-bit、Android 32-bit)と同様にARCメモリモデルをサポートしています。
- コアファイルシステムアクセス、プラットフォーム統合、メモリおよびスレッド管理だけでなく、HTTPおよびRESTクライアントライブラリ、並列プログラミンライブラリなどを含む広範なRTLサポート。
- これまでのAndroid 32-bitプラットフォームで利用できたFireMonkeyライブラリとすべてのFireMonkeyコントロールを完全なサポート。
データベースRTLおよびFireDACクライアントアクセスライブラリのサポート。これまでのAndroid 32-bitプラットフォームで利用可能だったデータベースを64-bit向けでもサポート。 - 64-bitアプリと32-bitアプリの両方に対するAndroidプラットフォームのFMXサポートの改善。
- Delphi Android 64-bitのInterBaseサポートにより 組み込み用InterBase(IBLiteおよびIBToGo)がAndroid 64-bitでも利用可能。
iOS13向け開発(Delphi/C++Builder)とmac OS Catalina向け開発(Delphi)をサポート
10.3.3では新たにiOS 13 向け開発(Delphi/C++Builder)とmacOS Catalina(Delphi)向け開発に対応しました。iOS 13向けにはダークテーマのサポートを備えたApp Store対応のモバイルアプリケーションの開発をサポートします。
また 64-bit macOS Catalina DelphiアプリでmacOS App Storeをターゲットにし、公証サポートを提供します。
ビルド済みのDockerイメージによりRADサーバーの多層アプリケーション開発と配置の簡素化
10.3.3ではLinux向けRAD Serverを組み込み済みのDocherイメージをDocker Hubで提供開始しました。これにより、Dockerの本番環境へのRAD Serverの展開が大幅に簡素化されます。
EnterpriseおよびArchitect EditionにEnterprise Connectorを標準搭載
EnterpriseおよびArchitect Editionに標準搭載されたEnterprise ConnectorではFireDACの接続性を拡張し、データベースに接続するのと同じくらい簡単に70以上のアプリケーションサービスに接続でき、データを簡単に移動、統合、分析できます。Kintone、Salesforce、SugarCRM、Jira、Amazon DynamoDB、Couchbase、PayPal、eBay、Google Drive(Gmail, Spreadsheet, Calendar, Contact), Microsoft Office 365、Dropbox、Facebook、Twitter、Slack、SurveyMonkey、YouTubeなどに接続できるコンポーネントが含まれます。
Enterprise ConnectorsではSQLによるアプリケーションサービスの操作を可能とし、標準モデルへの接続が簡素化されます。また取得したデータはTDataSetやTFieildなどのDelphi/C++Builderの標準的なデータ型で取り扱うことができます。
EnterpriseおよびArchitectエディションのアップデートサブスクリプションが有効期間中のお客様はこちらよりEnterprise Connectorsのサブスクリプションキーを申請できます。
10.3.3には、お客様から報告された問題の180以上の品質改善も含まれています。