この記事は、Hagop Panosian氏のブログの抄訳です
リレーショナルデータベースの世界では、InterBase®は多くの利点を持つデータストレージおよび管理ソリューションです。
最高レベルのセキュリティ機能や非常に簡単な管理、そして非常に低い総所有コスト(TCO)など、InterBaseは顧客のデータ、ウォレット、そしてビジネスの持続可能性を保護します。
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先見性のあるイノベーション:InterBaseのルーツ
InterBaseは、1980年代初頭に開発され、Borland社のもとで主流となり、さらに発展しました。その過程で、他のデータベースの性能を測るための基準となりました。InterBaseが、80年代の低スペックのマシンから現在の巨大なマシンまで、あらゆる種類のハードウェア上で動作する新しいプラットフォームに強力なエンジンを拡張できるようになった主な理由は、最初から軽量でスケーラブルになるように設計されていたことが挙げられます。
Embarcaderoは、2008年にBorland社の開発ポートフォリオを買収したことにより、InterBaseは当時の最新技術に合わせてアップグレードされ、Change Views™などの革新的な技術により、データ管理の分野で業界のパイオニアとしてIoT賞を受賞しました。
Embarcaderoのもとで、InterBaseは常にパフォーマンスとスコープを改善し、セキュリティ、パフォーマンス、機能の面でリレーショナルデータベース界の進歩の最前線に立ってきました。またサーバー、デスクトップ、モバイル全体のモデムプラットフォームの多様性に対応する異種混合ソリューションを開発者に提供しています。
このブログでは、2021年にInterBaseによるデータストレージと管理に投資する価値がある5つの理由をご紹介いたします。
1. 堅牢なセキュリティ
セキュリティはInterBaseのコアに組み込まれており、それは単に暗号化だけではありません。データがどこに保存されているか、どれだけのデータがデバイス上に保存されているか、誰がどのような役割でどのデータにアクセスできるか、といったことも重要です。
ほとんどのデータベースでは、ファイルレベルでのバイナリ読み取り/書き込み暗号化を使用しています。つまり、データベース内のファイルの書き込み/読み取り時に暗号化/復号化が行われます。InterBaseは、DESやAESによる暗号化だけでなく、データベースレベルやカラムレベルの暗号化オプションも提供しています。また複数の暗号化キーのサポートや、ユーザーのアクセス権に応じた復号化書き込みも可能で、GDPRで暗号化が必要な他の識別可能なデータと比較して、クレジットカードデータには固有の暗号化キーを使用するPCIコンプライアンスなど、厳しい業界標準にも対応しています。
InterBaseの暗号化モデルについての詳細はこちらをご覧ください。
2. Change Views™でデータ管理を容易に
InterBaseが競合他社と一線を画し、データベース管理者の生活に大きな変化をもたらす強力なデータ管理機能として、Change Views™があります。
変更ビュー(Change Views)は、開発者がデータの変更を正確に追跡するためのユニークなメカニズムです。通常の複雑なデータベース変更追跡メカニズムとは異なり、変更ビューは、「前回データを表示してから何が変わったのか」という質問に答えるSQL構文基準を持つ、簡単に定義できるサブスクリプションモデル(組み込みユーザーセキュリティで制御可能)を採用しています。
全行をポーリングしている変更ビューは、他のクライアントによって変更された内容に関する情報のみを提供し、ネットワーク接続やペイロードへの影響が大幅に軽減されます。同じデータを異なるプラットフォームに提供するためにデータベースのクラスタを使用している場合、速度と応答性の向上はさらに顕著になります。
変更ビュー(Change Views)の詳細はこちらをご覧ください。
3. テーブル領域での圧倒的なパフォーマンス
テーブル領域(TableSpace)は、データベース管理者がデータベース内のテーブルやインデックスの物理的な保存場所を整理することができます。大規模なデータベースでは、認証の割り当ての自由度が、データベースの速度、応答性、そして全体的なパフォーマンスに大きな影響を与えます。
ファイルシステムレベルでパフォーマンスを向上させることができれば、eコマースなどの分野に適用した場合、カスタマーエクスペリエンスの質に大きな影響を与えることができます。例えば、Webベースの店舗では、顧客を失うことを避けるために最適なレベルでパフォーマンスを維持する必要があります。
テーブル領域(TableSpace)については、こちらをご覧ください。
4. プラットフォームの多様化による将来性の確保
Internet of Things(IoT)のためのセンサーからビジネスアプリケーションを実行するスマートフォンまで、さまざまなプラットフォーム上で動作するあらゆる種類のデバイスが世界に氾濫するにつれ、信頼性の高い安全なデータの保存、相互運用性、信頼性の必要性がますます高まっています。マルチプラットフォーム、マルチデバイスに対応したソフトウェアが求められています。
InterBaseは1980年代の当初から、あらゆるプラットフォームやシステムでも利用できるように作られており、現在も技術の進歩や革新に合わせて、これまでと同じように汎用性とプラットフォームへの適応性を維持しています。現在のInterBaseは、Windows、Android、macOS、iOS ,Linuxで使用できるほか、スピード、信頼性、セキュリティが最重要視されるIoT向けの幅広い組み込みデバイス(ARMおよびx86)をサポートしています。
5. 超低の総所有コスト
前述したInterBaseのすべての機能が合わさり、最も価値のあるメリット、すなわち超低(Super-Low)の総所有コスト(TCO)を実現します。
InterBaseのようなデータベースは、良心的な価格設定だけでなく、基本的に管理が非常に簡単であるため、比較的に非常に低い所有コストを実現します。レジリエンス、ディザスタリカバリ、レスポンス、低フットプリント、データ転送効率の良さなど、予算を大幅に削減できるデータベースとなっています。導入してすぐに使用可能なゼロアドミニストレーション方式を採用しているため、多くの場合、企業のデータベース管理に必要な人員を削減することができ、間接的ではありますが、データコストに大きなプラスの影響を与えることができます。
まとめ
InterBaseがあらゆる規模の企業やプロジェクトにとって優れたデータベースソリューションである理由は、他にもたくさんあります。例えば、UDF(ユーザー定義関数)は、開発者がInterBaseのコアとなるSQL言語を拡張し、より高度なクエリ、ロールベースのアクセス制御、およびポイントインタイムリカバリを作成できます。
InterBaseがお客様のデータベースのニーズにどのように応えられるかを知るためには、その強力な機能を試すのが一番です。是非こちらからInterBaseの無償版をダウンロードしてお試しください。