RAD StudioならびにC++Builder 11.1.5 Alexandriaがリリースされました。このリリースは、C++ Code InsightとC++関連の機能改善に焦点を当てた品質向上アップデートです。
RAD Studio/C++Builder 11.1.5は、C++に強く重点を置いているため、C++Builderをご利用のお客様には大きなメリットはありますが、Delphiをご利用のお客様にはあまりメリットはないため、インストールはお勧めしません。C++ Code Insightなどの変更点を除いて11.1.5は.、11.1の機能とほぼ同じです。
なお、RAD Studio/C++Builder 11.1.5は、11.1向けにリリースされたすべてのHotfixを含んだフルインストール版として提供されています。GetItパッケージ経由ではなく my.embarcadero.com からダウンロードでき、オンラインおよびオフライン(ISO)インストールが可能です。(11.0/11.1が既にインストールされている環境で11.1.5へアップデートするためには、一度11のアンインストールが必要です)
11.1.5 には、C++Builder および RAD Studio 11.1 を使用する C++ 開発者向けに、パフォーマンスの向上、コード補完結果の表示、ナビゲーションの改善、さらに従来のBorland(クラシック)コンパイラに対する問題の解決、プロジェクト内のすべてのファイルの保存に関する問題など、さまざまな品質に関する修正が行われています。またControlキーを押しながら識別子をクリックしたときの複数のナビゲーション先の処理、CPU使用率を減らすためのインデックスの遅延、すべてのプロジェクト/ファイルにインデックスを付与するLSP Code Insight動作を向上させる追加のオプションなど、いくつかの新機能が提供されております。詳しくはこちらをご覧ください。
C++ Code Insight の設定に関するこちらのドキュメントをご覧いただき、プロジェクトやニーズに合わせてその動作を調整することをお勧めします。
RAD Studio/C++Builder 11.1.5は、C++ Code Insightを中心に機能改善を目的とした重要なアップデートで、今よりもっと快適にC++開発が行えることを願っています。