今回、Delphi、C++Builder、RAD Studioの次期バージョンのバージョンナンバーが「11」となることを発表致します。この新バージョンは現在開発中で、今年後半のリリースを予定しています。
Table of Contents
バージョン11への移行
数年前、エンバカデロでは、ターゲットとする2つの主要なデスクトップOSであるWindows 10、OS X(のちにmacOS 10に変更)にバージョン番号を合わせ、RAD Studio 10.xという一連のリリース(10 Seattle、10.1 Berlin、10.2 Tokyo、10.4 Sydney)を行ってきました。
しかし今回、macOSのバージョン番号付け(現在はバージョン11)に関する最近の変更や、Microsoftが最近発表した「Windows 11」というバージョン番号に呼応し、RAD Studio製品のバージョン番号付けのスキームも変更することとしました。特にWindowsについて言えば、引き続き主要なターゲットであり、WindowsクライアントUIアプリケーションを構築するための最良のライブラリVCLを提供する同製品においては、この強力な関係を強調したいと考えています。
この結果、RAD Studio、Delphi、C++Builderの次期メジャーリリースは、当初「10.5」となる予定だったところがバージョン「11」となります。その後、「11.x」のようなバージョン番号の付加されたマイナーアップデートののち、「12」と付けられた新しいメジャーリリースが続くと予想します。
RAD Studio 11は、RAD Studio 10.4シリーズで導入された優れた機能の上に構築され、IDE(統合開発環境)、言い換えればRAD Studioアプリケーション自体に特にフォーカスして、製品全体に新機能や機能強化が加えられます。
Olympusベータプログラム
新しいバージョン番号の発表に合わせて、有効なアップデートサブスクリプション(および上位のサポートプログラム)に加入されているすべてのRAD Studioユーザーの皆さんを、Delphi / C++Builder / RAD Studio 11のNDAベータプログラム(コードネーム「Olympus」)に招待します。
従来のベータプログラムとは異なり、今回は2種類のベータプログラムが並行して実施されます。1つは、プレミアムアップデートサブスクリプションユーザー向けで、もう1つは他のすべてのアップデートサブスクリプションユーザー向けのプログラムです(ベータプログラムは、有効なアップデートサブスクリプションに加入されている方の特典です)。プレミアムベータプログラムでは、ベータ関連のフィードバックとディスカッションのためのオンラインフォーラムへの参加特典が含まれます。このフォーラムでは、世界各国の製品エキスパート、製品マネージャー、参加されている他のベータテスターとの交流が可能です。
プレミアムサブスクリプションユーザーの参加方法
プレミアムサブスクリプションのお客様には、招待メールをお送りしています(サブスクリプション加入者のメールアドレスに送信されます)。招待メールから案内されるフォームを使用して、メールアドレスを追加することでプレミアムベータプログラムに参加できます。プレミアムベータへの参加資格があり、参加を希望しているけれどメールを受信していないという方は、エンバカデロまでお問い合わせください。
通常のアップデートサブスクリプションユーザーの参加方法
アップデートサブスクリプション加入者の皆さんにもメールを送信しています。メールを受信していない方は、2021年7月16日(金)までに、こちらのフォームから、アップデートサブスクリプションに関連付けられているメールアドレスと名前(製品登録に使用したEメールと名前を用いてください)を登録してください。
いずれのベータプログラムについても、登録したメールアドレスに対して、7月下旬、OlympusベータNDAに電子署名するためのリンクが記載されたフォローアップメールをお送りします。NDAに署名することで、ベータプログラムに参加するために必要な情報が提供されます。なお、ベータ版は、実稼働用のマシンにはインストールしないことを推奨します。
アップデートサブスクリプションに加入していないけれどベータプログラムに参加したいという方は
現在、有効なアップデートサブスクリプションに加入していない方で、Olympusベータプログラムへの参加を希望される方は、エンバカデロまでお問い合わせください。お客様のアップデートサブスクリプションの状況を確認し、サブスクリプションの更新または最新バージョンの早期購入パスをご案内致します。