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RAD Studio 10.3.3 iPhone XSおよびXRデバッグパッチ

Delphi / C++Builder 10.3.3でApple A12 Bionicチップを含むiOSデバイス向けのデバッグ実行時に発生する問題へのパッチをリリースしました。

このパッチはQuality Portalで報告された次の問題を解決します。

上記のケースは両方とも、A12(arm64e)CPUを搭載したiOSデバイスでのデバッグに関連していました。 影響を受けるiOSデバイスの種類には、iPhone XSおよびXRなどがあります。

64-bit iOSデバイスでのデバッグに使用するLLDBは、このCPUをサポートしていませんでした。このパッチでは、LLDBを含むプラットフォームアシスタント(PAServer)の新しいバージョンを提供しています。

パッチはこちらから入手できます。
https://cc.embarcadero.com/item/30908

パッチの適用手順は、以下の通りです

  1. RAD Studioを終了します。
  2. RAD Studio 10.3のインストールフォルダ内の「PAServer」フォルダを探してください。
    デフォルトのインストールでは、「C:Program Files(x86)EmbarcaderoStudio20.0PAServer」にあります。
  3. 「PAServer」フォルダ内にあるPAServer20.0.pkgファイルをバックアップしてください。
  4. パッチZIPアーカイブで展開したPAServer20.0.pkgファイルを「PAServer」フォルダに上書きコピーします。
  5. もしmacOS上で、PAServerが実行中であれば、それらのプロセスはすべて終了してください。
  6. このパッチに含まれるPAServer20.0.pkgをmacOSにコピーし、「Mac でのプラットフォーム アシスタントのインストール」のオンラインドキュメントの指示に従ってインストールします。
  7. RAD Studioを再起動します。

PAServerをインストール後の検証について

PAServerの新しいバージョンが正しくインストールされているかは、macOSでのPAServer実行時に表示されるバージョン番号で確認できます。

PAServerの実行は、 macOSアプリケーションフォルダでPAServer20.0.appを見つけて、それを ダブルクリックします。または、「Mac でのプラットフォーム アシスタントの実行」のオンラインドキュメントの指示に従ってください。

PAServerを実行すると、以下の図のようにコンソールウィンドウの上部にバージョン情報が表示されます。

表示されている内容が、以下の情報と一致していれば、PAServerは正しくインストールされております。

Platform Assistant Server Version 11.2.13.9
Copyright (c) 2009-2020 Embarcadero Technologies, Inc.

なお、このパッチでは、ここで説明している証明書の期限切れの問題も解消されています。

※Delphi / C++Builder / RAD Studio 10.3.3 向けのパッチはリリース順に適用する必要があります。
リリース済みのパッチリストは下記記事をお読みください。
RAD Studio / Delphi / C++Builder 10.3.3 パッチリスト
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