SSL証明書を使用するIndyサーバーに関連する問題を改善したRAD Studio 10.3.3のパッチをリリースしました。
RAD Studio10.3.3が提供しているIndyライブラリの一部のリグレッションが原因で、WindowsプラットホームでIndyを使用したWebサーバアプリケーションがSSL証明書を読み込めない問題が発生しております。この問題はQuality PortalでRSP-27144として報告されました。
パッチはhttps://cc.embarcadero.com/item/30906からダウンロードできます。
このパッチには、修正されたソースコードとコンパイルされたバイナリ(DCU、パッケージ)が含まれております。
※内部でIndyライブラリを利用している開発版RAD Serverの修正モジュールも含まれております。
パッチの適用手順は、以下の通りです。
- RAD Studioを終了します。
- RAD Studioのメインフォルダ(通常はC:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\20.0)より以下のファイルをバックアップします。
- bin\EMSDevServer.exe
- bin\EMSDevServerCommand.exe
- bin\IndyProtocols260.bpl
- bin64\EMSDevServer.exe
- bin64\EMSDevServerCommand.exe
- bin64\IndyProtocols260.bpl
- lib\win32\debug\IdSSLOpenSSL.dcu
- lib\win32\release\IdSSLOpenSSL.dcu
- lib\win64\debug\IdSSLOpenSSL.dcu
- lib\win64\release\IdSSLOpenSSL.dcu
- source\Indy10\Protocols\IdSSLOpenSSL.pas
- ダウンロードした Indy_SSL_Patch.zipファイルを解凍します。
- 展開されたファイルセットをRAD Studioのメインフォルダに上書きコピーします。
※Delphi / C++Builder / RAD Studio 10.3.3 向けのパッチはリリース順に適用する必要があります。
リリース済みのパッチリストは下記記事をお読みください。
RAD Studio / Delphi / C++Builder 10.3.3 パッチリスト
RAD Studio / Delphi / C++Builder 10.3.3 パッチリスト