RAD Studio / Delphi / C++Builder 10.3.3 でコード補完ポップアップウィンドウのスクロールバー、アクションコンポーネントの使用に関する問題や、日本語、ドイツ語、フランス語のローカライズに関する問題を修正する2つのパッチをリリースしました。
IDEおよびVCLパッチ
このパッチは次の問題に対処いたします。
- RSP-26731 Code completion popup leaves scroll bar window floating
IDEのエディタ内でコード補完ウィンドウを表示中に、別のアクティブウィンドウへ切り替えて(例えば、コンパイルダイアログを表示するためにコンパイルするなど)コード補完ウィンドウが閉じられた後、(コード補完ウィンドウの)スクロールバーの表示が残ってしまうことがある。 - RSP-27035 Using TActionManager or TPopupActionBar gives error, “F2613 Unit ‘IDETheme.ActnCtrls’ not found.”
TActionManagerやTPopupActionBarといったのアクションコントロールを使用すると、コンポーネントが配置されたフォームのuses句に内部IDEユニットが追加されます。但し、 これは内部ユニットであるため、コードはコンパイルされません。 コンポーネントがフォームに配置されるときにuses句が追加されたエントリは、各コンポーネントのクラスとプロパティからRTTIから生成されます。 このエラーは、IDEもアクションコントロールを使用して実行時に値を設定し、自動依存関係ウォークが内部ユニットへの参照を見つけて、それを必要なユニットリストに追加したことによって生じます。
このパッチは、https://cc.embarcadero.com/item/30903 から入手できます。
インストールの手順は、以下の通りです。
- RAD Studioを終了する
- RAD Studioをインストールしたフォルダの以下のファイルをバックアップしてください。
例えば、C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\20.0\bin\themeloader260.bpl - “RS1033_IDE_VCL_Patch.zip”ファイルを展開してください。
- 展開したthemeloader260.bplをC:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\20.0\binへコピー(上書き)してください。
- RAD Studioを再起動する
ローカリゼーションパッチ
RAD Studioの日本語、フランス語、ドイツ語のローカライズには多くの問題がありました。ローカリゼーションパッチには、インストールした言語に応じて、フランス語とドイツ語(2.2MB)、および日本語(82MB)の2つの異なるパッチがあります。これらはダウンロードサイズによって分割されています。 必要な場合は両方をインストールできます。
インストールの手順は、以下の通りです。(日本語版の場合)
- RAD Studioを終了する
- “RS1033_L10n_patch_JA.zip”ファイルを任意のテンポラリフォルダに展開してください。
- 展開したファイル群をRAD Studioをインストールしたフォルダ以下へコピーしてください。
例えば、C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\20.0 - RAD Studioを再起動する
※Delphi / C++Builder / RAD Studio 10.3.3 向けのパッチはリリース順に適用する必要があります。
リリース済みのパッチリストは下記記事をお読みください。
RAD Studio / Delphi / C++Builder 10.3.3 パッチリスト
RAD Studio / Delphi / C++Builder 10.3.3 パッチリスト