このブログでは、Firebase REST-APIをベースに純粋なObject Pascal言語で開発されたオープンソースのクロスプラットフォームライブラリである「Firebase for Delphi」について紹介いたします。
Google Firebase Cloud Databaseは、世界中の多くのモバイルおよびウェブアプリケーションで使用されており、多言語、そしてマルチプラットフォームに対応したライブラリが公開されています。
Delphiでは、Google Firebase Cloud Databaseに対応したオープンソースのクロスプラットフォームライブラリである「Firebase for Delphi (以降、FB4D)」が利用可能で、Firebase Realtime Database、Firestore Database、Firebase Storage (ファイルストレージ用)、Firebase Functions (サーバー関数の呼び出し用)をサポートしています。また認証については、FB4D では現在、電子メール/パスワード認証と匿名ログインをサポートしています。
FB4Dは、Firebase REST-APIをベースに構築されており、GUIアプリケーション、サービス、バックグラウンドスレッド内で使用するための同期および非同期メソッドを備えたすべての機能を提供しており、VCLとFiremonkeyの両方のフレームワークをサポートしています。このライブラリはObject Pascal言語で記述された純粋なソースコードライブラリで、Firebase REST-APIのクラスインターフェースをそのまま享受できます。そのためFirebaseに対応したアプリケーションを迅速かつ簡単に構築することができます。
対応プラットホーム
FB4Dは純粋なObject Pascal言語で開発されており、FireMonkeyがサポートしているすべてのプラットフォームで利用可能です。 このライブラリとそのサンプルプロジェクトは、現在、Windows 64-bit/32-bit、macOS 64-bit/32-bit、FMXLinux、iOS 64-bit、Android、Linux 64-bitでテストされています。(モバイルプラットフォームへのヒント: トークン検証を行うためのTokenJWTはOpenSSLライブラリのインストールが必要です)。OpenSSLの使用の詳細については、OpenSSLのインストールを参照してください。
FB4Dは、GetItパッケージマネージャを開いて、検索ボックスから”FB4D”というキーワードで検索すると見つかりますので、これを選択してインストールすることができます。
FB4Dライブラリは、無償で利用可能なオープンソースですが、ライセンスが規定されています。なお、エンバカデロではこのライブラリに関するテクニカルサポートサービスは提供しておりません。