1Passwordは、世界各国の何百万ものデスクトップやモバイルデバイスで利用されているナンバーワンのパスワード管理マネージャ―で、Delphiによって構築されています。同製品のWebサイトによれば、1Passwordは、個人やファミリー向けのオプションに加え、7万社以上の企業においてそのビジネスやデータの保護に役立てられています。
AgileBits社のStefan van As氏とMark Eaton氏は、1PasswordのWiondows版で使用しているサードパーティコンポーネントの情報を寄せてくれました。すべてのDelphi開発者が利用可能なサードパーティコンポーネントの巨大なエコシステムから、実に多様なコンポーネントが活用されていることは本当に驚くべきことです。Delphi開発者のエコシステムは、それが強力な開発ツールであり続けることの重要な要素のひとつです。
以下は、1Passwordで使用されているサードパーティコンポーネントの主なものです。
- Browser Helper Objects (BHOs) — Internet Explorer内での1Passwordの機能を強化
- Bonjour — Wi-Fi同期を強化(Delphiによる実装とは無関係)
- ChilkatCrypt — 暗号化機能を強化
- MS Crypto — 疑似乱数ジェネレーター(PRNG)
- DISQLite — Watchtowerなど1Passwordの機能でSQLiteを使用(1Password 4はDelphi 2007だったため)。現在ではFireDACを使用
- dxgettext — 1Passwordのローカライズに使用(ローカライゼーションプロジェクト管理プラットフォームCrowdinと連携)
- GraphicEx および Graphics32 — (アルファチャンネル)透過性を提供
- HyperString — 超高速文字列ハンドリングルーチン(現在は利用不可)
- OpenSSL — PBKDF2(および他の暗号化ルーチン)を強化
- sgcWebSockets — WebSocketsはChromeおよびFirefoxブラウザの拡張として使用
- StreamSec — 主としてSSL/TLS用のもうひとつの暗号ライブラリ
- zlib および LibTar — OS X互換圧縮ルーチン
- EurekaLog — 診断レポート
- FinalBuilder — ビルド管理
- Inno Setup — インストールウィザード