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MalyKangurek POSが6月のエンバカデロクールアプリに選出

数年前、Delphiで書かれたPOS(Point of Sale)システムをメンテナンスしていた会社で働いていたことがあります。私はとある介護施設の投薬管理システムの開発に従事していたため、そのプロジェクトには参加していませんでしたが、プロジェクトに加わっている開発者の何人かと話をすることができました。そこで分かったのは、Delphiはいくつかの産業分野では非常に広く使われており、特にPOSシステムでそれが顕著なのだそうです。ですから、今回、2018年6月のクールアプリにSoftSystem社のMalyKangurek POSが選ばれても、驚くことはありませんでした。

MalyKangurek POSの特筆すべき点は、子供用のプレイグラウンド用に設計され、その特定のビジネスニッチに合わせた機能が備わっていることです。バーコードリーダー、キャッシュドロワー、レシートプリンターなどを利用できる標準的なPOS機能を提供しています。これに加えて、大きなボタンやオンスクリーン入力が可能なタッチスクリーンを利用できるようになっています。

このシステムは、元来Delphi 2009でVCLコンポーネントを利用して作成されていましたが、現在では、最新バージョンのDelphiとFireMonkeyプラットフォームに移行しています。最初のターゲットはWindowsデスクトップでしたが、FireMonkeyへの移植によって、今後はAndroid上でも利用できるようにする予定です。

FireMonkeyのほかにも、データベースアクセス用にFireDAC、そしてDevart SDAC、TMS Softwareコンポーネント、AlphaSkin、FastReport、EurekaLog、CPortも使用しています。

MalyKangurek POSを開発したSoftSystem社のOsmański Przemysławに、どのようにDelphiを活用しているのかを聞いたところ、次のように答えてくれました。

「Delphiは、すばらしいアプリケーション開発環境です。私は、Delphi 2の時代からのユーザーですが、それ以来Delphiは私の作業環境になり、作成したアプリケーションはすべてDelphi製になりました。コンパイルスピード、マルチプラットフォーム向けにコンパイルできることなどが利点です。さらに、ポーランドのDelphiコミュニティは非常に大きく、他のプログラマーにとっても大いに役立つものです。

MałyKangurekの開発では、バーコードリーダー、レシートプリンター、モバイルプリンタ、タイムカウンタなどの外部デバイスについて学ぶことができました。このアプリケーションは、当初、私の妻のビジネスのために作成したのですが、時間とともに、多くの場所で使用されるアプリケーションに成長してきました。ユーザーからの変更要求や機能提案に、Delphiはすばやく対応できました。

しばらく、Visual Studioを使って新しいソフトウェアの開発を行うことがありました。その後、Delphi 10(Seattle、Berlin、Tokyo)は、以前のバージョンと比較して、新しい品質レベルを提供するようになりました。今では、開発ツールの変更について気にする必要はなくなり、慣れ親しんだ開発環境で、クロスプラットフォーム対応の新しいアプリケーションを作成できることを大変喜ばしく思っています。

現在、すべてのソフトウェアをDelphiで開発しています。Webアプリケーションのシームレスな開発を実現するUniGUIなど、Delphiのための新しいソリューションがいくつもあります。すばらしいDelphiを使い続けられるソフトウェア開発の未来について、本当に楽しみにしています。」

MalyKangurek POSの概要は、こちらのビデオでご覧いただけます。

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この記事は、Jim McKeethによるEmbarcadero’s June 2018 Cool App Winner is MalyKangurek POS

 

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