Delphi 12.1では、最新のWindows 11、Android(API 34)、iOS、MacOS、Linuxでのアプリケーション開発をサポートしており、単一のコードでアプリケーションプロジェクトを切り替えることができます。Androidアプリケーションを開発する場合、Androidデバイスを直接開発に使用することができますが、BlueStacksのようなAndroidシミュレータを使用することもできます。
このブログでは、Delphi 12.1でBlueStacks Android シュミレータを使用する方法を説明いたします。
BlueStacksは、PC上で動作させることができる非常に人気の高いAndroidシミュレータです。主にPC上でAndroidゲームをプレイするために設計されており、アプリケーションを開発してテストすることもできます。
最新のBlueStacks Androidシミュレータには、ゲームコントロール、マルチインスタンス、スマートコントロール、リアルタイム翻訳、マクロ、高FPS、スクリプトオプションなど、多くの新機能が搭載されています。開発面では、Android Debug Bridge (ADB)オプションがあり、アプリケーションを簡単にデプロイすることができます。それでは、Delphi 12.1でAndroidアプリケーションを開発するために、PC上での具体的な使用手順を見てみましょう。
1. BlueStacksの公式なWebページから最新のBlueStacks Androidシミュレータをダウンロードしてください。
2. ご利用のPCへBlueStacks 10をインストールしてください。なお、インストールを行うためには、ハードドライブに6GB以上の空き容量が必要です。
注釈: Windows 11 ARMはサポートしていないため、BlueStacksをインストールすることはできません。x86 Intel互換CPUを搭載したPCのWindows へインストールしてください。もしインストールできない場合の対処方法は、こちらを参照ください。
3. BlueStacks Androidシミュレータ(Blue Stacks App Player) を起動してください。
4. 設定オプションを開くと、Android Debug Bridge(ADB)オプションがあり、アプリケーションをデプロイしてそのチェックをオンにすることができます。
5. 以上で、BlueStacks Androidシミュレータ(Blue Stacks App Player)でDelphiアプリケーションを開発し、実行できる準備が整いました。
6. Delphi 12.1を起動する
7. Delphiメニューの[ファイル] -> [新規作成] -> [マルチデバイスアプリケーション] -> [空のアプリケーション]を選択し、Delphiで新規マルチデバイスアプリケーションを作成する
8.プロジェクトマネージャ画面のターゲットプラットフォームでAndroid 32ビットを選択し、 ターゲットフォルダを右クリックして[更新]を選択すると、emulator-XXXX(XXXXはエミュレータ番号)が表示されます。下図の例を参照してください。
9.Androidエミュレータを選択し、プロジェクトをビルドしてアプリケーションを実行してください。
注釈: BlueStacksは、64ビットDelphiアプリケーションの実行をサポートしていません。BlueStacksは、PC上でAndroid 32ビットアプリケーションの動作テストする目的には適しておりますが、最終的にはAndroidデバイス上でAndroid 64ビットアプリケーションの動作テストを行う必要があります。
メモ: ターゲット一覧に、Androidエミュレータが表示されないことがあります。その場合は、プロジェクトを保存してWindowsを再起動した後、BlueStacksとDelph 12.1を起動し、プロジェクトを開いてください。、そしてターゲットプラットフォームをAndroid 32ビットに切り替え、ターゲットフォルダを更新してください。おそらくAndroidエミュレータがターゲット一覧に表示されるはずです。
なお、BlueStacksでとても興味深いのは、Windowsのデスクトップにもショートカットアイコンを作成してくれることです。
現在、RAD Studio、Delphi、C++Builder 12.1 Athensがリリースされています。
Delphi 12.1の無料トライアルは、こちらのWebページからダウンロードいただけますので、是非 Delphi 12.1でAndroid アプリケーションの開発をお試しください!