Author: Shinji Chikugi
IBLiteとは
IBLiteはInterBaseデータベースのローカルバージョンです。
セッション数やデータベースサイズといった機能に一部制限がありますが、無料で使用することができ、InterBase Server Editionと完全な互換性があります。違いはDocWikiを参照してください。
特別なインストールは不要で、DLLとライセンスファイルを配置するだけで、アプリケーションに組み込むことができます。
IBLiteの初期設定
Windows上でIBLiteを使用したアプリを作成するには、以下の設定をします。
- Visual Studio 2013 の Visual C++ 再頒布可能パッケージをインストールします。
- RAD StudioのGetIt パッケージマネージャーから、”InterBase 2017″を検索し、IBLiteをインストールします。
インストールされたファイルは$(IBREDISTDIR)InterBase2017に配置されます。 - $(IBREDISTDIR)InterBase2017win32_togo(64bitはwin64_togo)フォルダを任意のフォルダ(本記事ではC:toolsとします)にコピーして、そのフォルダ(C:toolswin32_togo)を環境変数PATHに追加します。
- PCを再起動します。
- RAD Studioの[ツール|環境オプション|環境変数|ユーザー定義環境変数]のPATHから”$(PUBLIC)DocumentsEmbarcaderoInterBaseredistInterBase2017IDE_spoof”を削除します。
- “$(IBREDISTDIR)InterBase2017″フォルダにある、IBLiteのライセンスファイル”reg_iblite.txt” を IBLiteのライセンスフォルダ(C:toolswin32_togoInterBaselicense)にコピーします。
IBLiteをFireDACから使用する
データモジュールかフォームにTFDConnectionを配置し、接続情報を以下のように設定します。
項目 | 値 |
ドライバID | IBLite |
Database | InterBaseのファイル名 |
User_Name | sysdba |
Password | masterkey |
IBLiteのDLLが読み込めているかは、FireDAC接続エディタの[情報]タブで確認出来ます。
あとは、通常のデータベース開発と同じです。
もし、InterBase 2017のDeveloperエディションがインストールされている場合、IBLiteと「混在」すると動作しなくなることがあります。モバイル向けなどでIBLiteを使う場合は、仮想マシンなどにIB2017をインストールしていない環境と分離することをおすすめします。
IBliteはDelphi Community Edition / C++Builder Community Editionでも使用できます。iOS/Androidもサポートしていますので、是非ともお試し下さい。