Table of Contents
アイデラの開発ツールファミリーの成長
アイデラの開発ツール部門は、最近でもapilayer(www.apilayer.com)の買収などがあり、引き続き成長を続けています。apilayerは、ジオロケーションから通貨換算に至るまで、幅広いハイパフォーマンスAPIを提供しています。私たちは、Embarcadero RAD Studioを補完する製品を含め、製品ポートフォリオをさらに拡充していくというビジョンを掲げています。私たちのビジネスが複雑化していく中、カイル・ウィーラーに、すべてのエンバカデロ製品に積極的に関わってもらうことにしました。カイルは、すでにWhole TomatoとInterBaseに関して実績を積んでいるだけでなく、開発者エコシステムに傾ける情熱も絶えることがありません。今後、カイルは、ビジネス全般にわたるGMの役割を果たすようになるので、彼からはより多くのアウトプットが期待できます。私も引き続き開発ツール部門のビジネスの推進に携わっていきますが、これまでよりカイルが関わる領域が大きくなります。私たちは、Delphi / RAD Studioが、開発者や企業を成功に導くためのいくつもの取り組みをしてきました。そうした中で、いくつかのアップデートをカイルから報告させていただきます。
Delphiが活発に!
ここ数週間で、DelphiとC++の双方の修正を含むRAD Studio 10.4.2向けパッチをリリースしました。詳細については、こちらの記事を参照ください。これらのパッチは、お客様にとって最も重要となる品質と機能強化への取り組みの成果です。最新ビルドが多くのユーザーに採用いただいている状況は、今年後半に大いに期待を抱かせるものです。こうした状況の好転は、今後さらに多くの企業や開発者が業務を再開することで、より加速していくものと期待できます。また、Tiobe Indexから得られる情報として、Delphi言語に関するWeb上での言及、活動など、その人気が、一貫して上昇傾向であることが分かりました。Tiobeは、Delphiについていつも高評価というわけではありませんが、これはよい傾向です。もちろん、この結果を以て、Delphiの成長や進歩が示されたと総括するものではありませんが、Delphiアプリケーションを保持し、チームの継続、拡大を目指している開発者や企業にとっては、朗報に違いありません。私たちは、DelphiとRAD Studioに愛情を注いでいるので、より多くの開発者がこれらを学び、開発に利用してもらえることを望んでいます。これまでにも、過去数ヵ月にわたって、Delphiを新たに採用したユーザー向けのコンテンツを作成し、Web上で配布してきました。「Learn Delphi」と呼ばれるこうした取り組みに賛同し、コンテンツ提供にご協力いただけるクリエイター、インストラクターの方は、ぜひご連絡ください。
より多くの開発者にC++Builderを!
今週オンラインストアを訪れた方は、C++Builderの期間ライセンスがラインナップされたことに気づかれたかもしれません。多くの開発ツール製品が、永続ライセンスを廃止し、価格を抑える代わりにサブスクリプション方式のクラウドサービスに移行しようとしていることはご存知だと思いますが、今回のC++Builderの取り組みは、これとは異なるものです。私たちの意図は、より多くの開発者が、このすばらしい開発プラットフォームにアクセスできるようにしたいという願いなのです。この1年、新型コロナウィルス Covid-19に起因する経済的ダメージは、C++BuilderやRAD Studioの新規採用にもコスト的な影響を与えています。今回の期間ライセンスは、こうした初期投資の負担を軽減し、よりよい開発環境を手にしてほしいという気持ちから設定させていただいたものです。ですので、もし永続ライセンスが最適な選択肢である場合には、そのライセンスモデルを継続していただくことをお勧めします。しかし、コスト的な制約で新バージョンへのアップデートが難しい場合、あるいは予算的な理由から、年間コストを明示したほうが望ましい場合など、サブスクリプション型のライセンスがむしろ有効に働く場合には、ぜひ期間ライセンスをご採用ください。
今回、C++Builderの期間ライセンスは、Delphi / C++Builderアップデート支援キャンペーンの一環として提供します。日本向けのキャンペーンは、6月25日までの期間限定となりますので、ぜひこの機会にC++Builder(もちろんDelphi / RAD Studioも)の採用をご検討ください。
InterBaseのサポートをVisual Studioに拡大!
InterBaseユーザーには、InterBaseのVisual Studio向けADO.NETドライバーのアップデートをご案内しました。これは、レガシードライバーの完全な書き換えで、NuGetパッケージとしてダウンロードでき、Visual Studio Marketplaceにリストアップされます。InterBaseは、今後もRAD Studioのエクスペリエンスの一部として搭載されていきます(モバイル向けのIBToGo/IBLiteを無料で利用可能)が、RAD Studioのエコシステムの外にいるユーザーによるInterBaseの採用が増加していることも分かっています。モバイルやアプリケーション組み込みで威力を発揮するInterBase、そして特許技術「ChangeView」といった強力なテクノロジーは比類のないものであり、より多くの開発者に評価いただきたいと考えています。
Visual Studio向けのサポート拡張に合わせて、InterBaseの採用、利用を促進する新しいInterBase Webサイトを立ち上げることとしました。InterBaseは、金融、医療、建築、製造など、幅広い産業分野にわたる顧客ベースを持ち、何年にもわたってそのアプリケーションにおいて InterBaseのパワーを活用してきたのです。InterBaseに興味を持たれた方は、新しいWebサイト(今後、多言語化していく予定です)やエンバカデロのセールスチームにお問い合わせください。