GooglePlayストアで配布されるAndroidアプリを開発されている方は、8月31日以降に公開されるすべての新規アプリで、 Android API レベル33を使用する必要があります。詳しくはこちらのWebサイトをご参照ください。
これに対し、現在リリースされている最新バージョンであるRAD Studio 11.3では、Android API レベル33をサポートしていません。
- 技術的なヒント:ビルド環境をカスタマイズして、より高いAPIレベルをサポートするように変更することは技術的には可能ですが、これを行うのは簡単ではありません。参考として、Embarcadero MVPであるDave Nottage氏によって提供された以前の API アップグレードの手順をこちらからご確認ください。
RAD StudioでAndroid API レベル 33をサポートする変更には膨大な作業が必要となり、11.xのアップデートでは対応することができません。そこでエンバカデロでは、RAD Studioの次期メジャーリリース(※)において、DelphiでAndroid APIレベル33をフルサポートする計画です。ただし、RAD Studioの次期メジャーバージョンのリリースにはもう少し時間がかかるため、上述したGoogleのアップデート要件の期限までに間に合いません。
しかし良いニュースもあります!!
RAD Studio 12.0 ベータでAndroid向け開発を行う
アップデートサブスクリプションが有効な RAD Studioをご利用のお客様は、(いくつもの新機能のほかに)Android API Level 33を既にサポートしているRAD Studio 12.0ベータプログラム(コードネーム: Yukon)に参加できます。
加えて、通常のベータプログラムの制限では、本番環境向けのアプリをビルドして配布することはできませんが、このベータ版では特別なEULA条項があり、本番環境向けのAndroidアプリをGoogle Playストアに配布することができます。過去にも、製品のリリーススケジュールがOSベンダーが設けたアップデート要件の有効期限に間に合わない場合、こうした例外を設け、アップデートサブスクリプションユーザーが本番環境でベータ版を使用できるようにしています。
なお、他のエンバカデロ・ベータプログラムと同様に、RAD Studio 12.0 ベータプログラムへの参加に秘密保持契約(NDA)にオンライン署名が必要となります。
ベータプログラムに参加し、今後リリースされる機能の一部を事前に試すことができるのは、アップデートサブスクリプションの大きなメリットの1つです。RAD Studioのアップデートサブスクリプションが有効であるにも関わらず、ベータプログラムの招待メールが届いていない場合は、スパムあるいは迷惑メール扱いになっている恐れがございますので、お手数ですがお客様のメールボックスをご確認ください。
RAD Studio 12.0 ベータプログラムへの参加を希望されていて、招待メールが見つからない場合は、こちらのお問い合わせ先へ以下の情報をご連絡ください。
- 氏名
- 会社名(個人の場合は不要)
- e-mailアドレス
- 製品のライセンス(シリアル番号)
有効なアップデートサブスクリプションをお持ちかどうか確認の上、後日 RAD Studio 12.0 ベータプログラムへの参加に関するご案内をさせていただきます。
※免責事項:このブログ記事で説明しているRAD Studioの将来のバージョンにおける新機能や改善点は、いずれも開発が完了しGA版がリリースされるまでコミットされません。