Author: Shinji Chikugi
先日、次期RAD Studio Architect版について、アップデートの発表がありました。
その中で非常に興味深いツールが2つ追加されます。
一つめは、データベース管理/開発ツールであるAqua Data Studio。二つめはテスト自動化ツールのRanorex Test Automationです。
今回は、そのうちのAqua Data Studio(以後、ADS)をご紹介します。
ADSは非常に強力なデータベース開発、管理ツールです。
ADSがどのようなものか、ご紹介しましょう。まず、データベースサーバーの登録を行います。
ご覧いただけるように、様々なデータベースを使うことが出来ます。OracleやMSSQLといったエンタープライズ系から、Apache DerbyやSQLiteのような組み込み向け、そして、みんな大好き(?)なExcelもあります。
データベース開発、管理ツールとしては、一通りの機能を備えています。
ビジュアルなクエリの作成。
データベースをリバースエンジニアリングしてのER図の作成。
実行計画もビジュアルに表示します。
これらの機能は大抵のデータベースツールが備えている機能ですが、非常にユニークなのは、FluidShellです。
これは、UnixのシェルとSQLのコマンドラインツールが「合体」したツールです。例えば、クエリ結果をExcelで欲しいというケースはよくあると思います。その場合は、以下のコマンドをFluidShellで入力します。
C:\Users\schikugi$:1> select * from embt.M_ORGANISATION
C:\Users\schikugi$:2> sqlexport -f excel2007 -o M_ORGANISATION.xlsx
SELECT文の結果バッファに保存し、それを標準出力と見なしてsqlexportコマンドでexcel形式に変換します。
逆に、標準入力をCSV形式と見なし、そこからテーブルにデータをインポートをすることも出来ます。
これらのデータベースのインポート、エクスポートの方法は、データベースことにまちまちなのです。
FluidShellはデータベースの接続先定義を変えるだけで、違うデータベースでも同じように振る舞います。
Aqua Data Studioには、一つの記事では書ききれないくらいの様々な機能があります。データベースの管理と開発の両方を備えたツールは色々ありますが、大抵は、SQL DeveloperやSSMSのような特定のデータベース専用のツールです。しかし、Aqua Data Studioは様々なデータベースに対応しています。
現在、エンバカデロ・テクノロジーズでは、「Architect版機能強化先取りキャンペーン」として、キャンペーンを実施中です。
次期バージョンには、Aqua Data Studioが含まれます。ご興味のある方はアップグレードや新規購入をご検討ください。